ゴールデンボックス賞2024に『馬高』ほか
ゴールデンボックス・ボードゲームアワード運営委員会は30日、6部門各3タイトルのノミネート作品の中から、メンバーによる最終投票の結果を発表した。6部門の各受賞作品は以下の通り。各部門賞には賞品として金のボードゲーム箱(大興印刷提供)が授与される。
作品賞:『馬高/UMATAKA』(制作:銅鐸舎)
選評「昨今の重量級ゲームに倣い過多に盛り込みたくなるところを、あえてグッと抑えているゲームデザインには侘びの美学を感じる」
ゲームデザイン賞:『バザールの商人たち』(ゲームデザイン:パーティ太郎)
選評「既存のゲームの改善の範疇に収まらない、革新的な発想とゲーム体験を高く評価したい」
アート賞:『Not for me(ノットフォーミー)』(アートワーク:hoteltokyo)
選評「パッケージを見たときに飛び込んでくるタイトルの「NOT FOR ME」とそれを表現するイラストとの調和、色味も含めて、記憶に残るインパクトが十分あると感じる」
グラフィックデザイン賞:『レンソービンゴ』(グラフィックデザイン:株式会社iDクリエイティブ)
選評「プレイヤーのことをしっかり考えたグラフィックデザインがなされている」
プロダクション賞:『ミスターダイヤモンド』(プロダクション:白坂翔、秋山昴亮)
選評「かつてマニアの間で愛されていたこの作品が、復刻版として再登場したことで、さらに多くの人の手に届き、幅広い場面で活躍しているのは本当に素晴らしいこと」
ルールブック賞:『ビストロ・コスモポリート』(ルール:中村有以)
選評「ゲームに直接関係ない部分は省略するという手もあるだろうが、丁寧に翻訳されてあることで、本作に対する思い入れが深まり、このゲームを末永く遊びたくなった」
特別賞は該当なし。下記ウェブサイトにはノミネート作も含めた全18タイトルへの、運営委員及び選考メンバーによるコメントが掲載され、Xでは受賞者などがコメントを投稿している。
ゴールデンボックス賞はボードゲーム制作者にフォーカスしてその優れた活動を讃える賞で、今年で3回目。ボードゲーム業界従事者が選ぶところが特徴。デザイナー・イラストレーター・プロデューサー・ディレクター・翻訳者などのメンバー22名が専門家の目で推薦し、上位3タイトルをノミネートとして、再びメンバーによる最終投票を行った。賞の運営は朝戸一聖氏や上杉真人氏ら6名があたっている。
福岡和白にボードゲームカフェ「和戲庵」5月1日オープン
福岡・和白に5月1日、ボードゲームカフェ「和戲庵(わぎあん)」がオープンする。西鉄・JR和白駅徒歩5分、14:00~23:00(入店21:00まで)、火水木休(5月中は無休)。
店名はもともとの候補だった「和白盤上遊戯庵」からで、店主の石田進介氏が、ボードゲームに馴染みのない人におすすめを遊んでもらう機会を増やしたいとオープンした。定番タイトルや小さなお子様も楽しめるものまで230種類を揃え、定期的に入れ替えを行いながら450種類程度を目指す。席数は20席で、喫茶用のカウンター席もある。
料金は90分まで1400円、平日は最大2000円、土日祝は最大3000円、ワンドリンク付き。18歳未満半額、大人1人につき中学生以下1名まで無料。飲食は珈琲各種、ソフトドリンク各種、ビール、グラスワインがあり、ボードゲーム利用でおつまみを提供する。喫茶のみの利用も可能。