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クリプティッド(Cryptid)

未確認生物学者が手がかりを集めて、ほかの誰よりも先に居場所を特定することを目指す推理ゲーム。イギリスでは4年前、日本では2年前に発売されているが、ドイツでは昨年秋にスケリッヒゲームズから発売され、ドイツ年間エキスパートゲーム大賞にノミネートされた。居場所は盤上のどこか1マスしかなく、全員のヒントを総合すると決められるようになっている。

各プレイヤーは「森か山にいる」「廃墟から2マス以内にいる」といった条件をもっており、手番にはいずれかのマスにポーンを置き、ほかのプレイヤー1人に、そのマスが自身の条件に該当するか否か尋ねる。イエスならばディスク、ノーならばキューブを置いてマーキングし絞り込んでいく。自分のヒントを知られないようにしつつ、自分の中の仮説を確かめられるマスを選択することがポイント。

特定できたと思ったらマスを指定してチャレンジ。時計回りに聞いていき、全員がディスクを置いたら勝利となる。途中で誰かがキューブを置いたら中止となり、ゲームを続行する。答えはわからずじまいなのでハズレても脱落することはないが、自分のヒントがわかる行為でもあるので、他のプレイヤーにアドバンテージを与えてしまうだろう。

この手の推理ゲームは記憶の要素もあり、重苦しくなりがちだが、盤上がわかりやすくなっているのでかなり気楽に遊ぶことができる(少なくとも初級では)。「わかった、ここですよね!」「ああ、もうわかっちゃったかな」「えーどういうこと?」みたいな会話が繰り広げられ、自分だけわかった気になっていたら大きな勘違いをしていることに気づいて動揺したりもする。どこでチャレンジするか(100%でなくても行ったほうがよいことがある)の駆け引きもあり、脳にあまり負荷をかけないで楽しむことができた。

マップは毎回変えられる上に、上級では「〇〇にいない」というヒントも加わるので奥も深い。

Cryptid
ゲームデザイン・H.ダンカン&R.ビーバーズ/イラスト・クワンチャイ・モリヤ
オスプレイゲームズ(2018年)+ジェリージェリーゲームズ(2020年)
2~5人用/10歳以上/30~50分

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サバイバルホラー『デッド・バイ・デイライト:ザ・ボードゲーム』日本語版、先行販売予約開始

アソビションは本日、『デッド・バイ・デイライト:ザ・ボードゲーム(Dead by Daylight: The Board Game)』日本語版の先行販売予約をクラウドファンディングにて開始した。ゲームデザイン:D.B.タルトンジュニア、3~5人用、12歳以上、45分、6500円(スタンダードエディション)、14000円(コレクターズエディション)。いずれも送料+1000円で2022年10月の発送予定。一般発売は2023年5月19日からで8250円(税込)。

キラー(殺人鬼)とサバイバー(生存者)に分かれてプレイするカナダの非対称サバイバルホラーゲームがそのままボードゲームになった。オリジナルの英語版はレベル99ゲームズ(アメリカ)がキックスターターで107万ドル(1億4000万円)を集めている(キックスターターでバックした人にも日本語版が送られる)。

サバイバーたちは移動カードをプレイすることで移動のルートを決め、移動後にアクションを行う。サバイバーたちは相談をしてもよいが、キラーにも聞こえるように相談しなければならない。発電機を修理し、脱出ゲートを開けばサバイバーの勝利。キラーは、1ラウンドに移動カードを2枚使うことができ、サバイバーよりも強力なアクションができる。サバイバーを攻撃して捕まえ、担いでフックに吊るし、生贄を完成させることがキラーの目的となる。

スタンダードエディションではサバイバー7人とキラー6人のミニチュア、コレクターズエディションではサバイバー17人とキラー16人のほか、発電機とフックのミニチュアも入っている。

Crowdfans:Dead by Daylight™: The Board Game 日本語版