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森林再生のワーカープレイスメント『アティワ』日本語版、2月上旬発売

ホビージャパンは2月上旬、『アティワ(Atiwa)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:U.ローゼンベルク、イラスト:A.エルカートン、1~4人用、12歳以上、プレイ人数×30分、8800円(税込)。

ローゼンベルクが『ハラータウ』(2020年)以来2年ぶりにルックアウト社から発表した重量級ワーカープレイスメントゲーム。アフリカのガーナにあるアティワ山脈を舞台に、フルーツコウモリとフルーツで森林再生と環境保全に取り組む。

手番には3人のワーカーをアクションスペースに配置して、さまざまなパターンの地形カードを獲得し、そこに樹木、野生動物、ヤギ、フルーツコウモリを配置していく。樹木にはフルーツがなり、フルーツコウモリを使って樹木に育てる。お金と樹木で住まいを獲得し、家族を増やす。

家族は収入と勝利点をもたらすが、住まいを作るには樹木を伐採しなければならず、増えるほどたくさんの食料が必要となるため、リソースをいかに節約できるかが勝負となる。また、鉱山採掘で土壌を汚染しないように訓練しなければならない。

「金がない」「家がない」「ヤギがいなくてコウモリを食うしかない」と、いつも何か足りなくて苦しいが、うまく成長できたときの喜びが味わえる作品。サマリーカードに加え、リソースをカード上に配置するほどメリットが開放されるリソースボードで、遊びやすい工夫が施されている。

内容物:アクションボード 1枚、拡張ボード 2枚、サプライボード 4枚、厚紙製マーカー 190枚以上、正方形カード88枚、木製コマ 200個、得点計算用紙 1冊、布袋 1枚、ルールブック 1冊

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ディスコルディア(Discordia)

ミープルをどんどん派遣せよ

ローマ帝国の領土拡大により発展するライン川沿岸で街づくりに励むダイスドラフトゲーム。終了条件が勝利点ではなく、手持ちのミープルを全部なくすというところが特徴的で、確かな目標をもってゲームに取り組める。

ミープルは最初に袋から引く。船員(青)、兵士(赤)、商人(白)、農夫(黄色)がおり、街に送り込むことでなくすことができる。

手番プレイヤーが青・赤・黄色のダイスを振り、出目によって今回できるアクションが決まる。手番プレイヤーが1つを選んだ後、他のプレイヤーは時計回りに残り2つからどちらかを選んで行う。

アクションは、街に建物を建てる、建物にミープルを送り込む、土地を広げる、発展するなど。アクションによってラウンドのボーナスがあり、さらに建てている建物のダイス目が一致すれば追加でミープルを送り込める。

5ラウンドで1年が終わり、襲撃してくるゲルマン人と戦力を比べてほうびやペナルティを受ける。そして新たなミープルを引いて次の年を始める。

ミープルを減らすには、建物にミープルを送り込むだけでなく、年の終わりに引くミープルをできるだけ少なくすることも必要。プレイヤーボードには、ミープルを引くアイコンがあり、これをつぶさないといけない。また、建物を建ててもミープルがいないとミープルが増えてしまうので、バランスのよい開発が求められる。

建物の出目が出るかは運次第だが、発展、共通目標の達成や、特権の獲得、出目を変える操作チップと組み合わせて、ミープルを出しやすくしていくところがポイント。建物を建ててその出目を待っているだけでは、ミープルは減らないどころか増えてしまう。

序盤どこを重点化し、中盤にアクションをどう噛み合わせ、終盤余ったミープルをどう処理していくか、いろいろな手を研究したくなるテクニカルな作品だ。

Discordia
ゲームデザイン:B.アイゼンシュタイン/イラスト:L.ジーグモン
アイアンゲームズ(2022年)
1~4人用/12歳以上/60~90分
テンデイズゲームズ:ディスコルディア