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東京北千住のボードゲームショップ「天晶堂」を訪問

東京・北千住で2019年にオープンしたボードゲームショップ「天晶堂」を訪問し、YU店長とお話してきた。

コロナ禍前のオープン当初は駅近にあったが(当サイトのオープン記事)、取り扱いボードゲーム数が増えてスペースが足りなくなり、駅から少し離れたところに移転した。閑静な住宅街の中にあり、看板も目立たず一旦素通りしてしまったほど。通りかかってふらりと入るということはあまりなさそうだ。

しかし移転によって客足は減っていないそう。今は多くの人がネットで検索してくる時代である。娯楽の少ない北千住や足立区で娯楽を求めて検索していると、高い確率で天晶堂がヒットする。さらに駅から離れたことによって自動車で来やすくなり(コインパーキング利用)、埼玉や千葉からも訪れるようになったという。足立区のキャンペーンで年末までPayPayポイント30%還元ということもあり、客足はよい。

店内では東京電機大学の学生さんがゲームマーケット春の新作をどうするか、YU店長に相談していた。サークルの部費でここからよくボードゲームを購入しているという。YU店長はデジタルゲームのライターでもあり、ボードゲーム情報の収集にも余念がない。写真で持っているのは好きなボードゲームだという『クリプティッド』。

PayPayキャンペーンで仕入れを増やしているという店内の品揃えはすこぶるよく、キッズゲームからゲーマーズゲーム、そしてカードスリーブまでしっかり揃っている。ネットでは品薄のものもあっさり置いてあるのがリアル店舗の強みだ。

こたつとかわいいクッションが特徴的なプレイスペース。場所柄グループ利用が多く、家族よりも30代前後の友達同士で、土日祝日によく遊びにくる。東京電機大学が近くにあるが、学生の利用は比較的少ないという。

YU店長は明るく気さくな方で、個別のボードゲームの評判だけでなく業界の動向にも目を配っており、有益なひとときを送ることができた。長期化するコロナ禍の中、しなやかにお店を切り盛りする姿に、全国のボードゲームカフェやプレイスペースが存続していく希望が感じられる。

ボドゲショップ 天晶堂(てんしょうどう)web twitter
 東京都足立区柳原1-6-3 中村ビル202
 北千住駅徒歩11分
 13:00~19:00/月火休

足立区のキャッシュレス還元祭でPayPayポイント30%還元につられて1つ購入。ポイントで購入することもできるので、実質無料みたいなもの。

Posted in 日本語版リリース

アプリ判定で位置を推理『惑星Xの探索』日本語版、12月21日発売

数寄ゲームズは12月21日、『惑星Xの探索』日本語版を発売する。ゲームデザイン:M.オーマレー&B.ロセット、イラスト:J.マシノ&M.ペドロ、1~4人用、13歳以上、60分、6380円(税込)。プレイするためには専用アプリをダウンロードしたスマホかタブレットが必要。

オリジナルはフォックストロット社(アメリカ)から2020年に発売された作品。ゴールデンギーク賞でイノベーティブ、中量級、リモートプレイの3部門にノミネートされている。天文学者となって夜空を調査し、姿の見えない太陽系第9惑星の位置を特定する推理ゲーム。

タイムトラック制で手番を行い、手番には「天体の調査」「1区画の精密探査」「課題の研究」の3パターンのいずれかでアプリに質問を行い、結果をプレイヤーシートに書き込んでいく。惑星Xのほかに、彗星、ガス雲、準惑星、小惑星、空の区画がそれぞれの法則に従ってボード上のどこかにあり、順次位置を特定していく。

ゲーム中に「学説フェイズ」が起こり、その時点でわかっている情報を発表し、アプリ判定で当たっていれば得点できる。惑星Xの位置が特定できたら手番に発表して、正解していれば終了。その得点も含めて合計得点を競う。

惑星Xを当てれば勝利できるとは限らず、学説フェイズの得点も重要だが、他のプレイヤーにヒントを与えることになるのでどこまで情報を出すかが悩ましい。『クリプティッド』『厄介なゲストたち』『ザ・キー』のような論理パズルが好きな方に。

数寄ゲームズ:惑星Xの探索