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『カヴェルナ:狂乱の魔物たち』日本語版、2月上旬発売

ホビージャパンは2月上旬、『カヴェルナ:狂乱の魔物たち(Caverna: Fiese Feinde)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:U.ローゼンベルク、&J.マイルホファー&K.H.ケトル、イラスト:K.フランツ、1~7人用、12歳以上、プレイ人数×30分、5280円(税込)。プレイするためには『カヴェルナ』基本セットが必要。箱絵を一新した基本セットも再販される。

ドワーフたちが森林と洞窟を切り拓く農場経営ゲームの拡張セット第2弾(第1弾『忘れられた部族』とは組み合わせ不可)。今度は恐ろしいオークたちが森から洞窟に向かって攻め込んでくる。畑や牧場を略奪し、家族を脅かすオークたちに武装して立ち向かおう。

各プレイヤーボードの森林にオークが出現し、収穫のときにカードで指示されたパターンで洞窟に近づいてくる。途中に罠を仕掛けたり、犬と一緒に戦ったりして退治すれば報酬が得られるが、退治できないと洞窟にまで入り込み、部屋を占領されたり、家族が人質に取られたりして得点を失ってしまう。

しかしオークは話が通じる面もあり、賄賂を渡してどいてもらったり、あまつさえ味方にして追加のワーカーにしたりすることもできる。新しい得点パターンだけでなく、ファンタジー世界の想像力をかきたてられる拡張セットだ。チャレンジングなソロキャンペーンも入っている。

内容物:カード 60枚、マーカー 150枚以上、複数パーツの報酬ボード 1組、オークイベントボード 4枚、部屋タイル置き場ボード 10枚、新しい部屋タイル 25枚、トラップタイル 30枚、ルールブック


(写真はドイツ語版)

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東京北千住のボードゲームショップ「天晶堂」を訪問

東京・北千住で2019年にオープンしたボードゲームショップ「天晶堂」を訪問し、YU店長とお話してきた。

コロナ禍前のオープン当初は駅近にあったが(当サイトのオープン記事)、取り扱いボードゲーム数が増えてスペースが足りなくなり、駅から少し離れたところに移転した。閑静な住宅街の中にあり、看板も目立たず一旦素通りしてしまったほど。通りかかってふらりと入るということはあまりなさそうだ。

しかし移転によって客足は減っていないそう。今は多くの人がネットで検索してくる時代である。娯楽の少ない北千住や足立区で娯楽を求めて検索していると、高い確率で天晶堂がヒットする。さらに駅から離れたことによって自動車で来やすくなり(コインパーキング利用)、埼玉や千葉からも訪れるようになったという。足立区のキャンペーンで年末までPayPayポイント30%還元ということもあり、客足はよい。

店内では東京電機大学の学生さんがゲームマーケット春の新作をどうするか、YU店長に相談していた。サークルの部費でここからよくボードゲームを購入しているという。YU店長はデジタルゲームのライターでもあり、ボードゲーム情報の収集にも余念がない。写真で持っているのは好きなボードゲームだという『クリプティッド』。

PayPayキャンペーンで仕入れを増やしているという店内の品揃えはすこぶるよく、キッズゲームからゲーマーズゲーム、そしてカードスリーブまでしっかり揃っている。ネットでは品薄のものもあっさり置いてあるのがリアル店舗の強みだ。

こたつとかわいいクッションが特徴的なプレイスペース。場所柄グループ利用が多く、家族よりも30代前後の友達同士で、土日祝日によく遊びにくる。東京電機大学が近くにあるが、学生の利用は比較的少ないという。

YU店長は明るく気さくな方で、個別のボードゲームの評判だけでなく業界の動向にも目を配っており、有益なひとときを送ることができた。長期化するコロナ禍の中、しなやかにお店を切り盛りする姿に、全国のボードゲームカフェやプレイスペースが存続していく希望が感じられる。

ボドゲショップ 天晶堂(てんしょうどう) 
 東京都足立区柳原1-6-3 中村ビル202
 北千住駅徒歩11分
 13:00~19:00/月火休

足立区のキャッシュレス還元祭でPayPayポイント30%還元につられて1つ購入。ポイントで購入することもできるので、実質無料みたいなもの。