ボムバスターズ(Bomb Busters)
隠された情報を共有する

他プレイヤーの手札と同じ数字を合わせて爆弾を解除する協力ゲーム。『ボムスカッド』(OKAZU brand, 2020)の海外リメイクで、今年のドイツ年間ゲーム大賞を受賞した。共通ボードが追加されて情報が共有しやすくなったほか、ミッションが進むと箱を開けてルールが追加されるレガシー方式(ルールブックにシールを貼る)が取られている。
1~12のタイル4枚ずつと、今回のミッションで指定された黄色タイル、赤色タイルを混ぜてだいたい均等に配る。配られたタイルは昇順に並べ、最初に1枚ずつ、どこにどの数字があるかを他プレイヤーに教える。順番に、他プレイヤーの手札から1枚を指定し、数字を言って、当たっていたら自分の同じ数字のタイルと一緒に「解除」できる。間違ったら1ダメージ。こうしてプレイ人数分のダメージを食らう前に、全員の手札を解除できれば勝ち。
黄色は黄色同士で解体し、他に誰も持っていないことが確定した数字は自己解体できる。赤も手札の他のものを全て解体してから自己解体。黄色と赤にも数字は入っており、その近辺はうっかり指定してしまわないよう注意が必要だ。最初に公開された情報と、他プレイヤーがどの数字を言ったかという履歴、それに消去法で特定していくが、見当がつかなくなったらアイテムを使える。
1ゲームは30分ぐらいなので、同じメンバーで続けて2,3ミッションぐらいプレイできる。練度が上がってきて高難度のミッションに取り組めるのが達成感を高める。難易度が上がるにつれて最初の情報出しから、「〇〇のときは△△する」という暗黙の空気感が大事になってくるため、初メンバーではそのあたりのチューニングが必要かもしれない。
Bomb Busters
ゲームデザイン:林尚志/イラスト:D.フェランド
カクテルゲームズ+Engames(2024-25)
2~5人用、10歳以上、30分
嵐が来るまでハイキング『レフュージ』日本語版、9月下旬発売
ホビージャパンは9月下旬、 『レフュージ(Refuge)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:G.カチュー、イラスト:セッピョ、2~4人用、8歳以上、30分、5500円(税込)。
『ステラ』『マスターワード』の作者により、ボンビクス(フランス)から昨秋発売された作品。タイトルは「避難所、隠れ家」を意味し、野山へのハイキングで嵐が来る前に動物や名所を見て回るバッグビルド&チキンレース。
全員、自分の袋からタイルを2枚引いて同時に公開し、そのうち1枚を使用する。タイルには、ハイキングに役立つ効果が得られるアイテムや、勝利点になる動物と名所があり、使用後は自分の前に配置。その後、アイテムなどで得た「ステップ」という通貨単位を支払って新たなタイルを袋に追加できる。
袋から「嵐」が引かれると場に出され、プレイヤー全体で一定数溜まるとハイキングが終了してしまう。嵐が発生した際に充分なステップがないと勝利点を失ってしまうので、危険だと思ったらタイルを引く代わりに袋から山小屋トークンを公開して引き返す。
こうして引き返すプレイヤーが増えるにつれて嵐は引きにくくなるが、欲張りは禁物。いつ嵐が来るのかドキドキハラハラのスリルがある。5回のハイキングで勝利点を競う。
原色をあしらった幻想的なイラストにも注目。タイルはゲームごとに一部しか使用しないため、毎回異なるハイキングコースと展開を楽しめる。
内容物:ボード 1枚、布製バッグ 4枚、タイル 157枚、厚紙製トークン 77個、木製トークン 8個、ルールブック 1冊

