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東京おもちゃショー2008

ブロックス3D6月19日から4日間にわたって、お台場の東京ビッグサイトにて東京おもちゃショー2008が開催された。最初の2日間は商談見本市、土日は一般公開日として多くの人々で賑わう。入場者数は昨年11万人を超えたビッグイベントである。
出展企業は120社ほどあるが、ボードゲームは少ない。最も注目されたのはビバリーが今秋発売予定の『ブロックス3D』だ。今年2月にニュルンベルク玩具見本市のレポートでお伝えしたとおり、ドイツ年間ゲーム大賞にもノミネートされたスイスのゲーム『ルミ(Rumis)』をリメイクしたもの。人気堅調の『ブロックス』に折り紙つきの新しい仲間が加わった。
ほかには河田が変形五目並べ『ペンタゴ』とスライド式四目並べ『SLIDE4』など、メガハウスがたれ落ちるスライムからウィルスを除去する『ビリビリかぜひきワンコ』などを展示していた。物販では増田屋の『大奥カードゲーム』、ハピネットの都道府県カードゲーム『カルタキュー』などが見られた。
今年から「日本おもちゃ大賞」が制定され、5部門で大賞5タイトル、優秀賞20タイトルが発表されたが、ボードゲームは入っていない。
東京おもちゃショー2008公式サイト

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フンボルト出版が意匠訴訟で勝訴

(2008年6月17日、オーストリアのゲーム)
「本件はたくさんの出版社にとって重要な判決です。」フンボルト出版の社長E.シュヴェットマンが語る。「というのもこのところ明らかにゲームデザイナーの権利が出版社に対して強められてきているからです。そのためゲームを題材にした書籍を出すのは全ての出版社にとって厳しくなるでしょう。」
有名なゲームデザイナー、R.クニツィアが『大フンボルト・エンサイクロペディア・ダイスゲーム』に対して訴訟を起こした。その本では合計18のゲームが、R.クニツィアの本に記載されていたり、発売されたりしていた(『ヘックメック』(ツォッホ出版)、『イースト・ウェスト』(ハズブロー)、『ジュピター』(フランニョス))。クニツィアは権利侵害されたとして、出版中止と賠償を請求した。
訴えは退けられた(マンハイム地方裁判所、事件番号7-O-240/07)。判決は確定し、権利侵害は法的な観点では認められなかった。
判決理由として裁判所が示したのは、ゲームルールは書籍でのゲーム記述において知的所有権の保護対象にならないということである。それゆえゲームルールのコンテンツは保護されず、ゲームルール自体は意匠登録として資格づけられることになる。商標権の侵害も認められなかった。
・デザイナーたちがライセンスのない販売に抗議
Spielen in Östreich:Humboldt Verlag siegt in Musterprozess gegen Spieleentwickler