『ドミニオン』日本語版、HJから今春発売予定
年末にリオグランデ社が発表していたカードゲーム『ドミニオン』の日本語版は、ホビージャパンから発売されることが同社のホームページで明らかになった。今春の発売予定。
昨秋の発売以来、前代未聞の人気を博している『ドミニオン』。日本で現在取り扱っている水道橋のゲームショップ・メビウスゲームズではわずか2ヶ月で昨年の売り上げ6位に食い込んだ。
500枚のカードが入っているが、種類はそう多くないため、カードのテキストが外国語でも遊ぶことができる。ただゲームに慣れていない人にとっては敷居が高く感じられるのも事実で、高円寺のゲームショップ・すごろくやでは「ドミニオンパンツ」という帯をつけて遊ぶ方法も提案されている(リンク・海長とオビ湾のカジノロワイヤル)。しかしこの苦労も日本語版によって一気に解消されるだろう。
今回は初回予約特典として「使者」のカードセット11枚がつく。また拡張セットも英語版と同時発売予定だという。予価4725円。
・ホビージャパン:特報!! 「ドミニオン」日本語版 今春発売決定!!
感染列島のボードゲーム
今日から映画『感染列島』が封切られる。この映画を基にしたわけではないが、感染爆発をテーマにしたアメリカのボードゲームがある。その名も『パンデミック』。
映画のトレーラーでは「感染爆発」の上にルビとして振られている「パンデミック」。感染症や伝染病が世界的に流行することをいう。近年ではインフルエンザで起こる可能性が高いとして世界保健機関が対策を立てている。昨年のカンヌ映画祭に出品され、20数カ国から配給オファーがあったというこの映画の英題も『Pandemic』だったという。
ボードゲームの『パンデミック』では、プレイヤーは救護隊となって世界各地で急速に拡大する感染症を抑えるため奔走する。個人の勝ち負けはなく、無事に特効薬を作ることができれば全員の勝利、その前に感染爆発が起これば全員の敗北となる。お互いに持てる力を出し合って協力しなければならない。カードをめくって指定された都市にウィルスのコマが置かれる。 どんどん増えていくウィルスコマに対処しつつ、力を結集して特効薬を作る。
ゲームの中では、ひとつひとつの都市の救済にばかり力を入れていると負けてしまう。ときにはいくつかの都市を犠牲にしても、特効薬の作成を急がなければならない。映画でも病棟の隔離、新規患者の受け入れ拒否、トリアージ(助かる見込みによって治療の優先順位をつける)が描かれるが、極限状況での選択の難しさが身に沁みて分かるだろう。
地名さえ読めれば小学生でも遊べる分かりやすさと、敗北率の高さから繰り返しプレイしたくなる魅力を併せ持ったこのゲーム。残念ながら爆発的な売れ行きにより品切れが続いているが、興味をお持ちの方は以下のショップサイトでチェックしてみるとよいだろう。しばらくすると入荷するはずだ。
・ホビージャパン:パンデミック
・ゲームストアバネスト:パンデミック