ル・アーブル日本語版発売
ホビージャパンは3月20日、『ル・アーブル』日本語版を発売した。『ドミニオン』や『パンデミック』と並んで2009年度の世界の人気を集めたドイツのボードゲームが、ようやく日本語で遊べるようになる。1〜5人用、12歳以上、100〜200分、6930円。
『ル・アーブル』はフランスで2番目に大きい港町を舞台に、港に届く様々な商品を加工して交易し、資産を増やすゲーム。作者は『アグリコラ』のU.ローゼンベルク。食料の確保がカギで、農産物を入手して従業員を扶養しなければならない。たくさんの建物が出てくるタイミングや組み合わせ、さらに毎回少しずつ出てくる「特別の建物」の使い方によって、毎回展開が毎回異なるのも、このゲームの魅力となっている。
ドイツゲームの王道であるリソースマネージメントゲームでありながら、『アグリコラ』譲りのカードの多様性によって、遊ぶたびに展開が変わるのが特徴で、建物の組み合わせによって臨機応変な戦術が求められる。
人気は上々で、国際ゲーマーズ賞で大賞、ドイツゲーム賞2位(1位は『ドミニオン』)、フランス・トリックトラック賞2位(1位は『スモールワールド』)などを授賞、先日発表された日本ボードゲーム大賞でも、日本語版が未発売だったにも関わらず、4位と健闘している。ボードゲームギークのランキングは現在6位。
ドイツ語版が発売されたのは2008年(『アグリコラ』の翌年)だが、一緒に印刷される他国語版の調整がつかなかったため、日本語版の発売までに1年半ほどかかった。待ちに待った発売である。『アグリコラ』ほど言語依存はないが、ルールブックはもちろんのこと、建物名、資材名、カードの説明文が日本語で読めるのは嬉しい。『ゲームリンク』では攻略記事も連載されているから、遊びこんだら読んでみよう。
・ホビージャパン:ル・アーブル完全日本語版
ボードゲームおっぱい
Podcastでボードゲームを紹介するサイト「ボードゲームおっぱい」を見つけて、ちょっと聴いたところこれが面白い。1話30分くらいで現在9話まであるが、2日で全部聞いてしまった。ダウンロードして、CDに焼いて、車の中でも聴きたいくらい。
バブル大佐とマダム・ザザという2人(どちらも男性)が、渋谷のカラオケボックスでお酒を飲みながらボードゲームを「ぼんやりざっくり」と紹介するという番組である。タイトルはアレだが、おっぱい好きな2人が、トークの最後に、おっぱいを100とした「おっぱい度」でゲームを評価するところから来ている。その発想(笑)。
デザイナーとかメーカーといったデータ面にはさほどこだわらないのと(だいたい現物を持ってきていない)、ボードゲーム以外の話にすぐ脱線するのがいい。テンションも高すぎず低すぎず、ときどき2人の口が揃ってしまうのも笑う。よく出てくる「もやっとした」「もやもや」という形容も好きだ。
オススメは第3回「もっとホイップを」と第4回「ダイヤモンド」。ゲームから人生論にすぐ飛躍するのは、果たして真面目か冗談か。ラジオの深夜番組みたいな感じで聴き入ってしまう。オススメ。