パンデミック大会、5月8日
世界をウィルスの蔓延から救う協力ゲーム『パンデミック』の専門サイト「パンデミック対策チーム協議会」では5月8日(土)、都内(新宿・未定)において、チーム戦大会「Pandemic Olympic 2010」の開催を発表した。この日は天然痘根絶30周年の記念日にあたるという。現在、3人1チームの参加申込受付中(1〜2人の場合もチーム編成のマッチングを試みるとのこと)。
大会は14:00から開かれる。基本セットの導入級から始め、標準級、英雄級(上級コース)と進んで、3時間以内に何回勝利できるかを競う。チームワークだけでなく、スピードも問われそうだ。
ルールを理解していれば誰でも参加できる(未成年者は保護者同伴のこと)。参加費は1500円程度、『パンデミック』本体の持込も歓迎される。
主催者で「パンデミック対策チーム協議会」管理人の冨田氏は「現在は友人にしか声をかけられていないので、多くのパンデミック好きにアプローチできたらうれしいです!」とのこと。
参加申込など詳しくは下記のページよりどうぞ。
・パンデミック対策チーム協議会:Pandemic Olympic 2010
サンタ・ティメア(Santa Timea)
嵐が襲う、手札はない
次々と襲い掛かる嵐を切り抜けて航海するカードゲーム。トリックテイクだが、一番弱いカードを出さないようにすることが目標である。
場に嵐カードが3枚並んでいる。東西南北の4スートで、取った人は1〜3点のダメージになる。まずは一番奥の嵐から。
スタートプレイヤーから時計回りに1枚ずつ手札を出して、一番弱いカードを出した人がこの嵐カードを受け取らなければならない。手札にも東西南北の4スートがあり、どれを出してもよい(メイフォロー)だが、現在の嵐カードと同じ風向きならば額面通り、逆向きなら全て0、90度横向きなら半額になる。だから負けないためには、できるだけフォローするのがよい。
もう1つ面白いルールがあって、ほかの人と同じ数だった人は全員、一番弱いカードでも嵐カードを受け取らないですむ。その場合、嵐カードは次に弱いカードの人へ。だからいくら強いカードを出しても、残りの人が皆バッティングしたら嵐カードを取らなければならない。前のトリックで一番強いカードを出した人が次のスタートプレイヤーになるが、このバッティングのルールによって、スタートプレイヤーを取ることも危険になる。
一番弱くても、強くてもダメということで、できるだけ真ん中あたりになるようにカードを出すのだが、手札はそう都合よく持っていない。しかも枚数が減るに従ってやりくりはどんどん苦しくなる。とてつもないマゾゲーである。
もっともクレバーな切り抜け方もある。バッティングを誘って先手番からわざと数字の低いカードを出して仲間を募るという方法。でもトップ目だとはめられる恐れもある。嵐カードは常に3枚並んでおり、次の嵐と次の次の嵐が分かる。この情報を元にセーブするのもよいだろう。そして、同じスートの嵐カードを3種類全部集めるとチャラになるというルールがある。あえて取りにいけば皆譲ってくれるだろうが、最後の1枚は取らせてもらえないかもしれない。
1ディール終わったら、ダメージの多い順に順位をつけ得点を受け取る。同点順位があると、1位はあまりもらえない。5ディール繰り返して合計得点の多い人が勝ち。
上家のnaoさんが終盤までよい手札を温存してきて、私はしのぎきれずにダメージ食らいまくった。みんなで結託してnaoさんを追い落とそうにも、それぞれやりくりが厳しく、誤爆せざるを得ないことも。結局naoさんが逃げ切って勝利。
1ディール乗り切るごとにほっとするくらい、息が詰まるゲームだが、その苦しさがだんだん病みつきになる。
Santa Timea
D.リーケンス/アルゲントゥム出版(2009年)
2〜5人用/10歳以上/30分
・ゲームストアバネスト:サンタ・ティメア