ポーランド年間ゲーム大賞に『スルー・ジ・エイジ』
4月24日から2日間にわたってブロツラフにて行われた第5回グラチスラビアゲーム祭にて、ポーランド年間ゲーム大賞(Gra Roku)の結果が発表された。1400名以上のポーランドのボードゲーム愛好者の投票によって選ばれた今年の一番人気ゲームは『スルー・ジ・エイジ(Through the Ages)』だった。
これまで『電力会社』(2007)、『プエルトリコ』(2008)、『アグリコラ』(2009)と堂々たるフリークゲームを選んできた同賞。今回も2009年にポーランドのメーカーから発売された55タイトルの新作から、下記の6タイトルがノミネートされ、また定評のあるフリークゲームが選ばれた。
『スルー・ジ・エイジ』は文明を軍事・科学・文化・幸福度など総合的に発展させるチェコのボードゲーム。2006年に発売され、2007年の国際ゲーマーズ賞、2009年のドイツゲーム賞8位などを受賞している。日本国内ではダイスゲーム版の『ロール・スルー・ザ・エイジ』が日本語版で発売されているが、ボードゲーム版は品薄状態が続いている。
【ポーランドゲーム賞2010】
大賞:スルー・ジ・エイジ(Cywilizacja: Poprzez Wieki)
ノミネート:バトルスター・ギャラクティカ(Battlestar Galactica)
〃 :ディクシット(Dixit)
〃 :ドミニオン(Dominion: Rozdarte Królestwo)
〃 :パンデミック(Pandemic)
〃 :ストロングホールド(Stronghold)
・Spiellust.net:Hier und da: Nomienierungen für den polnischen Spielepreis “Gra Roku”
・Spiellust:Hier und da: Der Preis Gra Roku 2010 – Ergebnisse
・ゲームストアバネスト:スルー・ジ・エイジ
『エンデバー』日本語版発売
ホビージャパンは本日、大航海時代をテーマにしたアメリカのボードゲーム『エンデバー』の日本語版を発売した。3人〜5人、12歳以上、約90分、5,880円。
各プレイヤーは、地中海沿岸に植民地をもつ西欧の帝国の代表となり、帝国の栄光と、産業、文化、財力、政治の価値を増やすために世界を航海する。
ゲームボードには、インド、南アメリカ、アフリカなどのエリアがあり、それぞれの航海ルートが埋まると、その地域の攻撃、植民地化、資源の採取ができる。自分の手番には建物を建て、その特殊能力を使用し、国力増強をして人を集め、さらに新しいアクションができるようになる。
オリジナルの英語版”Endeavor”は昨年夏にズィーマンゲームズ(アメリカ)から発売された。10月にはドイツ語版”Magister Navis”が『アグリコラ』などを手がけるルックアウトゲームズ(ドイツ)から発売され、フェアプレイ誌のスカウトアクション4位、ネット投票のボードゲームアンケート4位、プフェファークーヘルでは3位と高い評価を得ている。また2月に発表されたフランス年間ゲーム大賞にもノミネートされた。
英語、ドイツ語、今回発売された日本語版のほか、中国語、オランダ語、フランス語、ロシア語などで発売されており、今年の代表作として人気はこれからも広がりそうだ。
・ホビージャパン:エンデバー
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