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ボーネディクト(Bohnedikt)

神の奇跡で豆が
ルックアウトゲームズが毎年エッセンで発表している『ボーナンザ』の拡張シリーズも、これで10作目を数える。タイトルはローマ教皇でドイツ出身のベネディクト16世のパロディ。
「教皇豆」と「神の畑」が今回の主軸。通常ルールでは1つの畑には1種類の豆しか植えられなかったのが、途中で種類を変えることができるようになり、高収入をめざす。収穫のときは、一番最後に植えたカードの価格表で収入を得る。20豆をたくさん植えた後に6豆に変えれば、あっという間に最高値で売れる。
「教皇豆」はジョーカーだが、「ビシュホフ」(ビショップとホフをもじったもの)と呼ばれる左側の畑にしか植えられない。それ自体では価値がないが、どの豆の上にでも植えられる上に、その上には別の種類の豆を植えてよいので、価値を上げるのにもってこいだ。
教皇豆にはそれぞれ交換の制限が書かれており、山札からめくられたときはその指示に従う。半分が「補充してから交換できる」などの有利なもの、もう半分が「1対1でしか交換できない」など不利なもので地味に効いている。
「神の畑」と呼ばれる右側の畑には、犠牲豆カードに指示されたカードを集めて植える。犠牲豆カードは手札に1枚入っており、2種類の豆が指示されている。この2種類を、手札や交換で手に入れると、すぐに神の畑に好きな順番で植えることができる。それまで植えていた豆と同じ種類である必要はないから、これも価値を上げるのに役立つ。
序盤から3番目の畑を買ったふうかさんとkarokuさん。でもお互い豆がかぶって活用できない。ストーンRさんと私はその間に教皇豆と積極的な交換で大儲け。だが、終盤に3番目の畑が急速に動き出したkarokuさんが大量収入で逆転1位。
そこそこ集まった18や20の豆が、途中から6や8の豆に切り替えられるのは神の奇跡を描いた物語のようで面白い。
Bohnedikt
U.ローゼンベルク/ルックアウトゲームズ(2009)
2〜5人用/10歳以上/45〜60分

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ねずみめくり(Maus geflippt)

うっかり見落とすチーズの罠
ネズミカードをめくって、そのネズミが身に着けているものを手札からいち早く出すリアクションゲーム。ネズミはいろいろな色と形の帽子、ネクタイ、服、靴などを身に着けている。ベルトを首に巻いていることもあるので要注意。
手札に1つもなければ、全部出すこともできる。その場合、1つでも身に着けていればお手つきになる上、何枚も間違っているとその分だけ失点になるので、全部出すのはなかなか勇気がいるところだ。
いずれの場合にも、ネズミの下にこっそり描かれているチーズを見落としてはいけない。場に出ているチーズチップと同じ絵柄が描かれたネズミは、捕まえてはいけないネズミ。これに誤ってカードを出すとお手つきになる。
3回お手つきは失格。山札がなくなったらゲーム終了で、捕まえたネズミカードが得点、お手つきは失点で勝敗を競う。
2回お手つきをしたところで慎重になってしまったのがもとで最下位。手札を全部出すのは結局1度もできなかった。チーズのトラップにかかるとすごく盛り上がる。
Maus geflippt
C.バルク/ツォッホ(2009)
2〜6人用/6歳以上/15分