フィンランド年間ゲーム大賞に『フィンカ』
フィンランド玩具協会は20日、今年のフィンランド年間ゲーム大賞(Vuoden peli)を発表した。大賞および最終候補作品は以下の通り。
フィンランド年間ゲーム大賞は、ノルウェーなどと同様にメーカーがエントリー料を支払って推薦した作品を審査委員が選び、候補、最終候補、大賞の順に絞り込む仕組み。1994年から始まり17回目となる。
過去にはファミリーゲーム部門で『ザックンパック』『バウザック』『ウボンゴ』などが、アダルトゲーム部門で『ドミニオン』『モダンアート』『郵便馬車』などが選ばれている。
【フィンランド年間ゲーム大賞2010】
キッズゲーム部門:ムーミンのプルヌッカジャーティ(Muumien purnukkajahti、エグモント)
同ノミネート:魔法のラビリンス(ドライマギア)、ミノタウルス(レゴ)
ファミリーゲーム部門:ディクシット(Dixit、ラウタペリト)
同ノミネート:ホクソティン(WSOY)、ファウナ(フッフ)
アダルトゲーム部門:フィンカ(Mallorca、ラウタペリト)
同ノミネート:オーディンのテーブル(マインドウォーリア)、ジェノバの商人(フィロソフィア)
・Lautapeliopas:Vuoden peli -voittajat 2010
『マンマミーア』『コロレット』日本語版に
ボードゲーム専門店のメビウスゲームズ(東京・水道橋)は今月20日、カードゲーム『マンマミーア』と『コロレット』を日本語版で発売した。ともにアバクス社(ドイツ)製で、1500円。
『マンマミーア』はあやふやな記憶を頼りにトッピングを出してピザを作るゲーム。全員、手札からトッピングカードとレシピカードを出し、同じ山札にして重ねていく。手札がなくなったら、出した順に並べて、レシピの通りにトッピングが揃った人が得点する。U.ローゼンベルク(『アグリコラ』『ボーナンザ』)の作品で、1999年に発売され、英語版も出ている。2〜5人用、10歳以上、30分。
『コロレット』は7色のカードからできるだけ同じ色をたくさん集めるゲーム。手番にはカードをめくって場に並べるか、場から1列取るかのどちらかで、最終的に3色だけが得点、それ以上の色は失点になる。場のカードが増えていくのをどこで取るかが悩ましい。M.シャハト(『ズーロレット』)の作品で、2003年に発売され、ドイツ年間ゲーム大賞候補、ドイツカードゲーム賞1位などに輝いている。2〜5人用、8歳以上、30分。
どちらもカード自体はイラストだけで、言語依存しないで遊べるゲームだが、今回は箱に日本語のロゴと説明が入り、カラー印刷された日本語ルールが入っていることで、誰にでも遊びやすくなっている。
アバクス社の初版は開けにくいキャラメル箱式だったが、今回の日本語版は上箱と下箱に分かれていて収納しやすい。しかも日本語ルール以外入っていないため、ルールが厚すぎて箱がしまらないという事態も避けられる。
すでにお持ちの方も、箱やカードが傷んでいれば再購入を考えてみてはいかが。
・メビウスゲームズ:マンマミーア
・メビウスゲームズ:コロレット