コンポーネントアップグレード+拡張12種『ラ・グランハDX』日本語版、6月30日発売
テンデイズゲームズは6月30日、『ラ・グランハDX(La Granja: Deluxe Master Set)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:M.ケラー&A.オデンダール、イラスト:A.ダブロウィツカ&Z.ウムゲルター、1~4人用、14歳以上、90~120分、16500円(税込)。
2014年にシュピールヴォルクス社(ドイツ)から発売され、ポルトガル年間ゲーム大賞を受賞、国際ゲーマーズ賞にもノミネートされた作品。日本語版はアークライトから2017年に発売されていた。スペイン・マヨルカ島で小さな農園を経営し、村一番ので農場(ラ・グランハ)を築くことを目指すゲーマーズゲームで、プレイヤーボードに差し込む位置によってカードの用途が変わるメカニクスで注目された。
ダイスドラフトでアクションを行い、カードプレイで畑や農場の拡張・契約・雇用を行い、さまざまな市場に商品を届ける。さらにフリーアクションをどう活用するかも考えなくてはならない。多用途カードは、畑の拡張(オリーブ・穀物・ブドウの栽培能力を高める)、農場の拡張(飼育できる豚の数、配達の回数、ラウンドごとに得られるコインを増やす)、市場の手押し車(貴重な報酬を得るための個人契約)、助手の雇用(それぞれ自分の行動を向上させるユニークで強力な能力)のどれで使うかも悩ましい。
ボード&ダイス社(ポーランド)がキックスターターを経て今年製品化したこのDX版は、S.フェルトなどさまざまなデザイナーによる未公開を含む12種類の拡張ルールが含められ、モジュール式で基本ルールに加えることができる。また新しいアートワーク、トリプルレイヤーボード、スクリーンプリントの木ゴマなども含まれる。
さらにコンポーネントを巨大化する差し替えキット『ラ・グランダ』(13200円)、ドンキーペン(ロバの木ゴマ)(1980円)、専用メタルコイン(4620円)も同時発売。これらをすべてまとめたフルセットは30800円で販売される。
(写真は英語版)
木を育てて製品へ『ウッドクラフト』日本語版、6月19日発売
数寄ゲームズは6月19日、『ウッドクラフト(Woodcraft)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:V.スヒィ&R.アーノルド、イラスト:M.ペイヒル、1~4人用、12歳以上、60~120分、8800円(税込)。
オリジナルは昨秋、デリシャスゲームズ(チェコ)から発売された作品。ゴールデンギーク賞のヘビーゲーム部門にノミネートされた。森の工房で、木材を集め、助手を雇ったり、工房を改良したり、道具を増やしたりして、顧客のために家具や楽器などを作るセットコレクションゲーム。
手番にはアクションホイール上にある7枚のアクションタイルから1枚を選んでアクションを行う。頻度が低いアクションはボーナスがもらえる仕組み。アクションでは、木材を売買し、その他の材料を購入して製品を作る。助手を雇って特殊能力を得たり、樹木を植えたり、工房を改良して生産性を上げたりすることもできる。
材木はダイスで表されるが、数量のカウンターとして扱われ、切り分けたり、成長したりするときに目を変える。材木や助手はプレイヤーボードに置かれ、収入トラックはヘーゼルナッツ(勝利点)、ブルーベリー(貨幣)、評判の3パラメータで管理される。
規定ラウンドでゲーム終了となり、最終決算を行って勝利点勝負。森一番の木工職人になるのは誰か?
ウッドクラフト(Woodcraft / Suchý / Delicious Games, 2022)
中央のアクションタイルを取って木材ダイスを調達し、植木鉢に植えて育て、ときに分割して注文を受けた木工品を作る。工房のグレードアップ、助手の雇用なども。頑張ると複数の木工品が一度にできるが、終盤に向けて長考になりがち pic.twitter.com/QW7KgFOvFG— Table Games in the World / ボードゲームニュース (@hourei) July 10, 2023