ゲームマーケット2011、来週に迫る
国内最大のボードゲームイベント、ゲームマーケットが6月12日(日)、浅草の東京都立産業貿易センター(台東館)で行われる。10:00〜17:00、入場料800円(小学生以下は保護者同伴に限り無料)。入場チケットにもなる公式カタログは、都内ボードゲーム専門店で前売りされている。
2000年から毎年開催され、12回目を迎える今回は、国内メーカー、ボードゲームショップ、同人グループなど過去最高の140団体が出展し、昨年の入場者2200人超えを見込む。各ブースでは、このゲームマーケットに合わせて新作を製作したり輸入したりしており、今年も注目のゲームが目白押しだ。
全体イベントとしては、毎年恒例のオークションが15:00、日本コントラクトブリッジ連盟によるコントラクトブリッジの体験コーナーが10:30〜17:00、世界のボードゲームを広める会ゆうもあのこどもゲームコーナーが10:30〜17:00に行われる。また、ゲームマーケットとしては初めてスタンプラリーを実施。会場の各コーナーでスタンプを集めると、抽選で豪華賞品が当たる。
主催のアークライトでは、同人国産ゲームの出展者を対象に委託販売を受け付ける。昨年のテーブルゲームフェスティバルから始められたもので、全国250店舗の取引先をもつアークライト物流部が、製作者から製品を預かり、受注から出荷を受け持つ。ある程度の数が作られたゲームについては、ゲームマーケットに参加できなくても入手できるようになるだろう。
・ゲームマーケット2011
・jdsa:ゲームマーケット2011 春 新作ゲーム
『モダンアート』、アンティーク切手ゲームに
東京・中野のボードゲーム専門店ドロッセルマイヤーズ、話題の国産ゲームを制作しているオインクゲームズ、東京・立川のボードゲーム輸入卸ニューゲームズオーダーは6月12日、R.クニツィアの名作オークションゲーム『モダンアート』を三社合同でローカライズし、『スタンプス』として発売する。3〜5人用、10歳以上、45分、3800円。
ニューゲームズオーダーが版権を取得し、オインクゲームズとドロッセルマイヤー商會に制作を依頼。『藪の中』などで定評のあるオインクゲームズがアートディレクション、ボードゲームのモノとしての魅力を提示するドロッセルマイヤーズが総合プロデュースを担当。アンティーク切手をオークションで購入し、人気とレア度によって変わる価格で売って儲けるゲームが完成した。
『モダンアート』は1992年にドイツのハンス・イム・グリュック社から発売された。5種類の競りが楽しめる、オークションゲームの決定版として高い評価を受け、ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート、ドイツゲーム賞1位を獲得。その人気は20年近くたった今も衰えず、アメリカ、北欧、中国でローカライズ版が発売。2009年にはドイツでもリメイクされている。
このたびのローカライズでは、絵画のカードを、コンパクトな切手タイルに変えた。ゲームシステムには一切の変更を加えず、「人に見せたい」「持ち歩きたい」「懐かしいのに新しい」ゲームを目指したという。70枚の切手イラストは全て描きおろしで、建築物、乗り物、植物、動物、人物の5種類にカテゴライズされる。紫色の小箱にきっちり収納でき、持ち運びにも便利だ。
ゲームマーケットが初売りで、ゲームマーケット後はドロッセルマイヤーズをはじめ、ボードゲーム専門店で取り扱われる予定。
・ボードゲームおっぱい:スタンプス(前編)