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モンスター落とし(Monster-Falle)

丁寧に、かつすばやくスライド

今年のドイツ年間キッズゲーム大賞のノミネート作品。モンスターをどんどん捕まえて、穴に落とす協力アクションゲームである。スライドのギミックが楽しい。
2人1組になって、砂時計が落ちるまでに何匹モンスターを穴に落とせるか挑戦する。まずカードを引いて、指示されたモンスターを盤面から探す。そこに袋コマを置いてモンスターを捕獲。そして4本のバーを使って、袋を中央の落とし穴まで運ぶ。落としたら次のモンスターへ。
4本のバーは、縦横に2本ずつあって、袋コマを押す。コースは迷路のようになっているので、落とし穴までのルートをよく考えて動かさないと間に合わない。上級ルールでは、途中の通過地点も指定されていて、遠回りすることもある。慌てて袋コマが倒れてしまったり、ボードから飛び出したりしたらやり直し。
チーム分けはAさんとBさん、BさんとCさん、CさんとDさん、DさんとAさんというように交替していく。獲得したカードは色分けされたボードに置き、個人とチームで最優秀賞を決める。スピーディにモンスターを落とすにはチームワークが大切だ。
慣れてくるとどんどん手早くできるようになってくる。でも勢い余って袋が倒れることもしばしば。丁寧にすばやくという2つを両立するのはなかなか難しい。モンスターが中央の穴にぼとんと落ちるのは気持ちいいものだ。
Monster-Falle
M.ブラント、I.ブラント/コスモス(2011年)
2〜4人用/6歳以上/20分
国内未発売

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もぐりイモムシ(Da ist der Wurm drin)

イモムシが地中をずんずん

先月末に発表されたドイツ年間キッズゲーム大賞のノミネート作品。今年のノミネート3タイトルは、スライドゲーム(Schiebespiel)という共通項がある。これまで磁石のギミックを使ったゲームが多く受賞してきた同賞の新機軸だろう。
イモムシがレースをするが、コースはほとんどが地下。途中でどのイモムシが先に顔を出すか予想して、早くゴールを目指そう。
各コースにイモムシの頭タイルを入れてスタート。自分の番にはダイスを振って、出た目の色のタイルをコースに押しこむ。その分だけ、イモムシの頭が奥に進んでいくという仕掛けだ。出口から最初に顔を出したイモムシの勝ち。
タイルは色によって長さが異なり、赤タイル6cmから青タイル1cmのどれが入るかはダイス次第。一番長い赤タイルを入れると、イモムシがずんずん進んでいって気持ちいい。
ダイスを振る前に、途中の窓でどのイモムシが先に顔を出すか予想できる。手持ちのお花とイチゴタイルを、予想するコースに置き、当たればすぐに自分のイモムシにつなぐことができる。予想するには、これまで入ったタイルを覚えておく必要があり、ちょっとした記憶も求められる。
妻と子供たちとでプレイ。妻のダイス目が冴えまくっていて1位。長男は予想を当てて善戦したがいま1歩及ばなかった。私はダイス目も悪く予想までハズレて最下位。
上の蓋を外すと、こんな風になっている。ちゃんと地中のイラストになっていて、ミミズがいたりと細かい。終わってから中身を見るのも楽しい。

Da ist der Wurm drin
C.クライナート(Carmen Kleinert)/ツォッホ出版(2011年)
2〜4人用/4歳以上/15〜20分
国内未発売