シュピール’11新作情報:アミーゴ
ドイツゲーム界の最大のお祭りであるシュピール’11―エッセン国際ボードゲーム祭が10月20日(木)から4日間にわたって行われます。
このページでは、新作情報を各メーカーのウェブサイト、ニュースサイトから翻訳し、どのような新作が出るかを見ていきたいと思います。日本に比較的入りやすく、よく知られているメーカーを中心に紹介しています。ゲーム名は直訳で、後で輸入販売されるときには別になるかもしれません。
★リオ・ドーロ(Rio D’Oro)
F.モヤーソン作、2〜4人用、8歳以上、30分。
古い吊り橋を渡って財宝を持ち帰ります。木製の立体の橋は、気を付けないと崩れてしまって財宝が落ち、谷底に落ちてしまったり、ほかの人に取られてしまったりします。
★カレ(Carre)
G.クラリツェック作、2〜4人用、8歳以上、30分。
ダイスを振って、タイルをボードに並べていきます。最初に隙間なくタイルを敷き詰められた人が勝ちます。アクションタイルでほかの人の邪魔もできます。
★ザ・シティ(The City)
T.リーマン作、2〜5人用、10歳以上、20分。
毎ラウンド1つずつ建物を建設して都市を広げます。建物は収入や勝利点をもたらしますが、カードは建物と同時にお金も兼ねるという『サンファン』システム。手札を上手にマネージメントしなければなりません。
★23(23)
C.ベーレ作、2〜4人用、8歳以上、30分。
1〜23のカードを小さい順に出します。間を空けすぎると罰チップを受け取らなければなりません。ほかの人が邪魔をする中、次の数字を出すのは容易ではありません。
★ビッグファイブ(Big Five)
R.クニツィア作、1〜4人用、7歳以上、20分。
5種類の動物×5色のカードがあります。色か数字が合うようにカードを出して、自分の持ち札を一番早くなくした人が勝ちです。4枚目、5枚目を出せた人は、ボーナスとして持ち札を減らすことができます。
★ウィザード・ジュニア(Wizard Junior)
K.フィッシャー作、3〜6人用、8歳以上、20分。
獲得トリック数を予想するカードゲームを易しくアレンジ。2006年にアメリカで発売されたカードゲームを、イラストを一新しました。
★はげたかのえじき(Hol’s der Geier)
A.ランドルフ作、2〜5人用、8歳以上、20分。
1988年に発売以来、何度も再版を繰り返してきたカードゲームがまた復活します。メビウスゲームズが日本語版を企画していますが、イラストはアミーゴ社の新版と異なるようです。
★フリーゼマテンテン:セット2(Friesematenten: Die Schattenmänner)
F.フリーゼ作、2〜4人用、12歳以上、45分。
カードを競り落として工場とステータスを手に入れるカードゲームの第2弾。60枚のカードと、40枚の木製チップが入ります。昨年発売されたセット1が必要です。
アンケート:ドイツ年間ゲーム大賞2011
Q.48:今年のドイツ年間ゲーム大賞の結果は?(2011年7月)
A.妥当だと思う 44票(23%) | |
B.どちらともいえない 78票(41%) | |
C.妥当でないと思う 67票(36%) |
同じアンケートは、『ドミニオン』が受賞した一昨年と、『ケルト』が受賞した3年前にも行いましたが、いずれも75%の方が妥当だと思うと回答したのに対し、今回は3分の1以下に下がりました。一方で、判断を保留にした方が4割にのぼり、国内未輸入の『クゥワークル』が受賞した今年、まだ遊んでいないことが影響しているようです。
『クゥワークル』がドイツ年間ゲーム大賞にふさわしいかという議論は、国内外で行われています。プレイしたら、ボードゲームになじみのない方をターゲットにした作品としてどうか、あれこれ話をするのも一興です。なお、今月発売の『GameLink』10号に、私の受賞分析と、メーカーのシュミットシュピーレについて寄稿しておりますので興味があればご覧ください。
『クゥワークル』は、熊本のゲームショップ「ゲームフィールド」が緊急輸入し、またメビウス頒布会に乗りましたので、まもなく入手できるようになる見込みです。
8月のアンケートは、『ドミニオン』以外のデッキ構築ゲームのプレイ状況です。『サンダーストーン』『アセンション』『たんとくおーれ』『ハートオブクラウン』など、たくさんのデッキ構築ゲームがどんどん発売され、一大ジャンルを築きつつありますが、みなさんはどれくらい遊んでいるでしょうか。三択の中から一番近いものをお応え下さい。