『アグリコラ』WMデッキ(1)
中世の農業を描いたドイツのボードゲーム『アグリコラ』。数々のデッキが発表されているが、2011年にウィーンで開かれた世界選手権(Weltmeisterschaft)のために作られたデッキがWMデッキだ。ローゼンベルクだけでなく、オンラインで『アグリコラ』が遊べるサイトplay-agricola.comのメンバーもアイデアを出し、テストプレイに加わった。α(アルファ)からε(イプシロン)まで5つに分けられ、それぞれ職業カード11枚と小さな進歩カード12枚からなる。世界選手権では各プレイヤー1組ずつ使ったという。
当初は10月のエッセン国際ゲーム祭で発売される予定だったが、作者ローゼンベルクの家庭の事情などにより11月に延期。ようやくルックアウトゲームズから発売された(販売:ハイデルベルガー)。ゲーマーズデッキと同じ箱の大きさ。
内容はさすが世界選手権に照準を合わせただけあって、突飛な効果はなく、1枚1枚が戦略性の高いカードになっている。デッキ間のバランスも取れているようだ。
以下、カードテキストの翻訳。
ニュルンベルク’12新作情報:アバクスシュピーレ
ドイツゲームの今年1年の動向が明らかになるニュルンベルク国際玩具見本市が、2月1日(水)から6日間にわたって行われます。
このページでは、新作情報を各メーカーのウェブサイト、ニュースサイトから翻訳し、どのような新作が出るかを見ていきたいと思います。日本に比較的入りやすく、よく知られているメーカーを中心に紹介しています。ゲーム名は直訳で、後で輸入販売されるときには別になるかもしれません。
★アフリカーナ(Africana)
M.シャハト作、2〜4人用、8歳以上、60分。
アフリカを探検して、いろいろな目的地に早く着くことをめざします。お金を稼ぎ、冒険カードを購入して、貴重な古美術品を手に入れましょう。
『ヴァルドラ』で用いられた、本をめくるようにしてカードを選ぶシステムが使われていますが、『ヴァルドラ』よりもスピーディーな展開が楽しめるファミリーゲームです。
★ズーロレットダイス(Zooloretto Würfelspiel)
M.シャハト作、2〜4人用、7歳以上、15分。
年間ゲーム大賞作『ズーロレット』のシステムで手軽に遊べるダイスゲームです。自分の番にはサイコロを2個振ってトラックに振り分けるか、トラック1つに積まれているダイスを全部取ってスコアシートに記入します。スコアシートはワニ1頭からライオン5頭まで5種類の動物を書き入れるようになっていて、そこにちょうどよく入るようにダイスを選ばなければなりません。はみ出してしまった動物は失点になりますが、コインを集めれば失点を回避できます。
★小さなフォトサファリ(Kleine Fotosafari)
T.トリミネック作、2〜4人用、6歳以上。
動物カードの並びを入れ替えて、手持ちの写真カードに合うパターンを作る子供向けのカードゲームです。となりあう動物を交換したり、山札と入れ替えたりして場の動物を並べ替えます。配られた写真カードに指示された3匹が並んでいたら達成です。3匹の写真カードを全て達成したら、4匹の写真カード、5匹の写真カードへと進み、最初に5匹の写真カードを終えた人の勝ちです。
★アンノドミニ・サッカー(Anno Domini Fußball)
U.ホシュテトラー作、2〜8人用。
史実を年代順に並べるカードゲームシリーズにサッカーが登場しました。