シュピール’13新作情報:ハンス・イム・グリュック
フリークから絶大な人気を集め、ドイツゲーム賞では毎年入賞しているミュンヘンの出版社です。
★ロシア鉄道(Russian Railroads)
H.オーレイ、L.オグラー作、2~4人用、12歳以上、120分。
18シリーズ、『ポセイドン』、『レイルロードバロン』と鉄道ゲームを専門に作っているデザイナーの新作です。シベリア鉄道、豪華なサンクトペテルブルク線、新しいキエフ線の3つの路線で、機関車、車、トラックの性能を向上させ、勝利点を競います。技術力を向上させれば、より得点が入りやすくなります。アクション選択はワーカープレイスメントを採用しています。試作品をプレイした人によれば、ハンス社のゲーマーズゲームの中で、ここ数年一番の重量級作品ということです。
★カルカソンヌ:南海(Carcassonne Südsee)
K.J.ヴレーデ作、2~5人用、8歳以上、40分。
カルカソンヌの新シリーズ。海洋エリアにミープルを置いて、貝や魚やバナナを集めます。手に入れたアイテムは船タイルに載せ、指定された組み合わせができると得点になります。ゲーム中の得点計算がなくなり、スピーディーな展開が楽しめます。「カルカソンヌ・アラウンド・ザ・ワールド」の第1弾と位置づけられ、今後も世界中の各地を舞台にしたカルカソンヌがリリースされていく予定です。
ドイツゲーム賞2013に『テラミスティカ』
世界最大のボードゲームイベント「シュピール(エッセン国際ゲーム祭、ドイツ)」を主催するフリードヘルム・メルツ社は、24回目となる今年のドイツゲーム賞(Deutscher Spiele Preis)を発表した。愛好者の投票により、『テラミスティカ(Terra Mystica)』が1位に選ばれた。
ドイツゲーム賞は、前年の秋から当年の春までに発売された新作を対象として、はがき、インターネット、用紙による投票で選ばれている。5タイトルまで記入する方式で、たいていは5タイトル以上新作をプレイしている愛好者が投票するため、毎年フリーク向けの作品が選ばれる傾向にある。昨年は『村の人生』、一昨年は『世界の七不思議』が受賞した。
今年1位に輝いた『テラミスティカ』は、さまざまな能力をもったファンタジーの部族たちが陣取りを繰り広げるボードゲーム。ドイツ年間エキスパートゲーム大賞ではプレイ時間の長さから推薦リスト止まりだったが、根強い人気でトップになった。日本ではテンデイズゲームズが日本語版を制作販売したが、現在品切れ中で再版未定。
エキスパートゲーム大賞を受賞した『アンドールの伝説』は5位、ノミネート作品は『ブルッヘ』が3位で『カッラーラの宮殿』は圏外(模範ルール賞を受賞)。ドイツ年間ゲーム大賞の『花火』が6位、ノミネート作品は『アウグストゥス』が10位で『クウィックス』は圏外となった。
一緒に投票にかけられるドイツキッズゲーム賞には、電子おもちゃを使う『ゴキブリキッチン』が選ばれた。授賞式は10月23日、ドイツ・エッセンで行われる「シュピール」前夜祭にて。
【ドイツゲーム賞2013】
1位:テラミスティカ(Terra Mystica / H.オスターターク、J.ドレーゲミュラー / フォイヤーラントシュピーレ)
2位:ツォルキン:マヤ神聖暦(Tzolk’in der Maya Kalender / S.ルキアーニ、D.タスキーニ / チェコゲームズ出版)
3位:ブルッヘ(Brügge / S.フェルト / ハンス・イム・グリュック)
4位:ボラボラ(Bora Bora / S.フェルト / アレア)
5位:アンドールの伝説(Die Legenden von Andor / M.メンツェル / コスモス)
6位:花火(Hanabi / A.ボザ / アバクスシュピーレ)
7位:大江戸八百八町(Yedo / W.プランケ、T.ギンステ / エッガートシュピーレ)
8位:キーフラワー(Keyflower / S.ブリースデール、R.ブリーズ / R&Dゲームズ)
9位:リアルト橋(Rialto / S.フェルト / ペガサスシュピーレ)
10位:アウグストゥス(Augustus / P.モーリ / ハリケーン出版)
【ドイツキッズゲーム賞2013】
ゴキブリキッチン(Kakerlakak / P.P.ヨーペン / ラベンスバーガー)
【エッセン金の羽根賞2013】
カッラーラの宮殿(Die Paläste von Carrara / W.クラマー、M.キースリング / ハンス・イム・グリュック)
・Deutscher Spiele Preis:Das Jahresergebnis 2013