『キング・オブ・ニューヨーク』日本語版、10月中旬発売
ホビージャパンは10月中旬、怪獣たちが死闘を繰り広げるボードゲーム『キング・オブ・トーキョー』の続編『キング・オブ・ニューヨーク』日本語版を発売する。2~6人用、10歳以上、40分、5200円(税別)。拡張セットではなく、単独でプレイできる。
『マジック:ザ・ギャザリング』のゲームデザイナー、R.ガーフィールドの人気作品が、ニューヨークに舞台を移して再登場。フランス語版、英語版、ドイツ語版と同時発売となる。ライバルのモンスターだけではなく、強力な火力を誇る人類の軍隊とも戦い、ニューヨークの王者を目指す。
自分の番にはダイスを6個振り、ダイスの目によって、敵モンスターの攻撃、回復、カード購入のためのエネルギー獲得、建物や軍隊の破壊、スーパースターカードの獲得を行う。軍隊から攻撃を受けたり、自分のいる場所を移動したりすることもある。ライバルより先に勝利点20点を稼ぐか、生き残っているモンスターが自分だけになったら勝利。
新しい要素として「名声」が加わり、条件を達成することで街のスタートなって勝利点が入る。またボードはいくつかのエリアに分かれ、モンスターを攻撃したり、軍隊の攻撃から逃れたり、建物を破壊したりするためにエリアを移動していく。建物を破壊すれば勝利点が入るが、軍隊に狙われることになる。
『キング・オブ・トーキョー』のモンスターを入れてプレイすることもでき、その逆も可能。お気に入りのモンスターでニューヨークを荒らし回ろう。
昭和天皇実録にクロキノール
宮内庁から9日に公開された『昭和天皇実録』で、昭和天皇が学習院初等科入学前後、「クロックノール」を遊ばれていたことが分かった。おはじきゲームの『クロキノール(Crokinole)』である可能性が高い。
実録には1910年(明治43年)1月、8歳当時、「午前は学習院の授業、午後は御用邸内においてジャーマン・ビリヤード、人取り、玉鬼、相撲、クロックノールなど種々のお遊び」という記録がある。当初「クロックノール」とは何か、宮内庁も「分からない」としていたが、公開直後にボードゲーム愛好者から『クロキノール』のことではないかという指摘が寄せられた。
『クロキノール』は、中央のエリアに自分のコマを入れ、相手のコマを弾き出すカーリングのようなおはじきゲーム。1876年にカナダ・オンタリオで生まれたとされており、昭和天皇がお遊びになったのはその34年後ということになる。1890年代に宣教師によって日本に紹介されたといわれ、1903年(明治36年)には戦術指南書『クロック術』が出版された。この書籍の中で、『クロキノール』とルールがほぼ同じ「クロック・ノール・テーブル」がイギリス発祥のゲームとして紹介され、日本の学校などで遊ばれていたことが記されていることから、「クロックノール」と『クロキノール』は同一ゲームであると考えられる。
その後、大正・昭和にエポック社などから『投球盤』または『闘球盤』という名前で同様のゲームが販売されていたが、現在は絶版で入手難となっている。iOSアプリで遊ぶことはできる。
・毎日新聞:<昭和天皇実録>謎の遊び「クロックノール」
・Wikipedia:クロキノール
・猫の忘備録:猫とクロック・ノール・テーブル
・太田HP:闘球盤
・TGiWレポート:闘球盤
・iTunes:Croq