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暗黒議会(Dark Assembly)

もうお納めできません!
暗黒議会
魔界で支持者から集めた貢物を売ってお金を儲けるゲーム。売るのとは別に毎ラウンド、要人に貢物を納めなければならない。その要求はどんどん高まっていき・・・。ゲームマーケット2015秋で操られ人形館から発表された重量級ゲーム。ワーカープレイスメントとセットコレクションを複雑に絡み合わせたゲーマーズゲームだ。
手番には自分のコマを順番に1個ずつ、ボード上のアクションマスに置いてアクションを行う。基本的には支持者チップを集め、支持者チップを貢物チップに変換し、貢物チップを売人に売って収入を得るという三段構え。支持者には魔女、悪魔、火竜がおり、それぞれ薬、銘酒、紅玉という貢物を出してくれる。どの支持者を取れるか、どの貢物に変換できるかはアクションマスによって異なる。
この流れを補足してくれるのが、要人タイルや政治カード。対応するアクションマスで使うことができ、貢物を追加してくれたり、追加のコマをもたらしたりする。しかし最も重要なのは売人で、ここが勝敗の要になるだろう。
売人は「貢物各1つを3金に」「銘酒2つを3金に」というように、貢物のセットを指定してお金にしてくれる。売人カードは獲得した順に並べられ、その順番に貢物を売らなければならない。途中で足りない貢物があると、その先の売人は使えないのである。できるだけ多くの売人に売れるように、注意深く貢物を揃えたい。
貢物は、売人のためだけのものではない。全員のアクションが終わると、「要人への納品」というイベントが起こり、現在の需要に応じて貢物を供出しなければならない。供出しなければ「負債」ポイントが上がり、ゲーム終了時に所持金を引かれてしまう。しかも需要はラウンドごとにどんどん増していくから、どこまで付き合うかも問われる。
5ラウンドでゲーム終了。各種ボーナスや負債を加えて、所持金の多い人が勝つ。
4人プレイで2時間。お金を支払うアクションマスもあって、序盤はカツカツ。「銀行」で借金をする(もちろん負債がつく)こともしばしば。貢物も頑張って集めては納品でほぼゼロになるため、売人までいく余裕がない。そのような中、納品をきちんとできると「発言力チップ」が得られ、それを集めるとお金にもなる「役場」で、ぽちょむきんすたーさんがリード。後半になるほど納品も難しくなるが、見事に揃えてきた。このリードを守って1位。私は最終ラウンドの納品を諦めて売人に切り替えたが及ばず。
貢物が1つでも足りないと行き詰まってしまうため、その一段階前の支持者集めから考えていかなければならない。そこに各アクションマスの効果と、ほかのプレイヤーの狙いも絡む。4つのコマ×5ラウンドで20手番しかないわけだが、その一手一手が濃厚なゲームである。
Dark Assembly 暗黒議会
横内宗幸/操られ人形館
1~4人用/15歳以上/60~120分

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『ダイスシティ』日本語版、5月14日発売

アークライトは5月14日、ダイスを使ったギリシャの都市建設ゲーム『ダイスシティ(Dice City)』日本語版を発売する。V.バギアルタキス作、1~4人用、10歳以上、45~60分、4400円(税別)。
アーティピアゲームズ(ギリシャ)とAEG(アメリカ)が共同で2015年に発売した作品。「コロガリア王国」の女王が遷都を計画している中で、自分の都市が新首都になるよう競争を繰り広げる。蛮族との戦いを引き受け、素晴らしい建物を建て、貿易路を開拓して、王国民の支持を得よう。どの戦略にせよ、ライバルたちの攻撃に注意を払い、自分の都市と領地の天然資源をうまく管理し、正しい判断と正しい戦略によって運を最大限に利用しなければならない.
複数のダイスを振って自分の都市の建物に置き、その効果を使ってリソースや特殊効果を得、さらに新たな建物を建てていく。「ダイス・クラフティング」ゲームだ。
各プレイヤーは5色×ダイス目1~6の30マスに建物がついたプレイヤーボードをもち、5色のダイスを振って対応する建物に置く。置いた建物の効果を使い、蛮族やほかのプレイヤーを攻撃したり、建物を上書きしたりしていく。リソースをたくさん集めれば、高得点の交易船も獲得できる。こうして集めた勝利点で勝敗を決める。
内容物
プレイヤーボード:4枚、トークン:92枚、ダイス:20個、カード:149枚、早見表:4枚、マーカー:1個、ルールブック

(写真は英語版)