アンケート:1人ゲーム
Q106:1人用ボードゲームを遊ぶことが・・・
A.よくある 18票(10%) |
B.たまにある 51票(28%) |
C.ほとんどない 115票(63%) |
近年、1人でも遊べるボードゲームが増えています。『シェフィ』『オニリム』『ロビンソン漂流記』などの1人専用ゲームに加え、ゲーマーズゲームも1人用ルールが付属しています。しかし一方で、「1人ならデジタルゲームをする」という愛好者の声も聴かれます。いったい、どれくらいの方が遊んでいるのでしょうか。
アンケートでは、ほとんど遊ばない方が6割にのぼり、よく遊ぶ方は1割にとどまりました。仲間が集まるのが大変でも、1人でボードゲームを遊んでいる人は少ない模様です。ボードゲームは普通2人以上で遊ぶ認識は、まだまだ根強いようです。
コメントでは、「サークルでタイミングあわなくて一人で待ち時間ができた時、ウボンゴ3Dをやる(モッシュさん)」「子供たちが相手してくれないときにする(あゆちいさん)」「子供がおらず夫と二人暮らし。夫は囲碁好きなものの私の好きなボードゲームは興味ない模様。たまにヘックメックやローゼンケーニッヒなどの「複雑でない」ゲームを付き合ってくれる程度。田舎町なのでゲーム会参加もほとんどありません。先日はシルヴィオンを買いました!(うどんまるさん)」などという答えが寄せられ、相手がいないときの代替として遊んでいる現状が浮かび上がります。
4月のアンケートは、第1回ゲームマーケット大賞を受賞した『海底探険』(オインクゲームズ)の所有・プレイ状況です。酸素がどんどん少なくなっていく中、どこまで潜り、どこで引き返してくるかというチキンレースと駆け引きが凝縮された作品ですが、ゲーマー向けではないという意見もあります。さて、当サイトの読者はどれくらい遊ばれているのでしょうか。三択で最も近いものをお答えください。
暗黒議会(Dark Assembly)
もうお納めできません!
魔界で支持者から集めた貢物を売ってお金を儲けるゲーム。売るのとは別に毎ラウンド、要人に貢物を納めなければならない。その要求はどんどん高まっていき・・・。ゲームマーケット2015秋で操られ人形館から発表された重量級ゲーム。ワーカープレイスメントとセットコレクションを複雑に絡み合わせたゲーマーズゲームだ。
手番には自分のコマを順番に1個ずつ、ボード上のアクションマスに置いてアクションを行う。基本的には支持者チップを集め、支持者チップを貢物チップに変換し、貢物チップを売人に売って収入を得るという三段構え。支持者には魔女、悪魔、火竜がおり、それぞれ薬、銘酒、紅玉という貢物を出してくれる。どの支持者を取れるか、どの貢物に変換できるかはアクションマスによって異なる。
この流れを補足してくれるのが、要人タイルや政治カード。対応するアクションマスで使うことができ、貢物を追加してくれたり、追加のコマをもたらしたりする。しかし最も重要なのは売人で、ここが勝敗の要になるだろう。
売人は「貢物各1つを3金に」「銘酒2つを3金に」というように、貢物のセットを指定してお金にしてくれる。売人カードは獲得した順に並べられ、その順番に貢物を売らなければならない。途中で足りない貢物があると、その先の売人は使えないのである。できるだけ多くの売人に売れるように、注意深く貢物を揃えたい。
貢物は、売人のためだけのものではない。全員のアクションが終わると、「要人への納品」というイベントが起こり、現在の需要に応じて貢物を供出しなければならない。供出しなければ「負債」ポイントが上がり、ゲーム終了時に所持金を引かれてしまう。しかも需要はラウンドごとにどんどん増していくから、どこまで付き合うかも問われる。
5ラウンドでゲーム終了。各種ボーナスや負債を加えて、所持金の多い人が勝つ。
4人プレイで2時間。お金を支払うアクションマスもあって、序盤はカツカツ。「銀行」で借金をする(もちろん負債がつく)こともしばしば。貢物も頑張って集めては納品でほぼゼロになるため、売人までいく余裕がない。そのような中、納品をきちんとできると「発言力チップ」が得られ、それを集めるとお金にもなる「役場」で、ぽちょむきんすたーさんがリード。後半になるほど納品も難しくなるが、見事に揃えてきた。このリードを守って1位。私は最終ラウンドの納品を諦めて売人に切り替えたが及ばず。
貢物が1つでも足りないと行き詰まってしまうため、その一段階前の支持者集めから考えていかなければならない。そこに各アクションマスの効果と、ほかのプレイヤーの狙いも絡む。4つのコマ×5ラウンドで20手番しかないわけだが、その一手一手が濃厚なゲームである。
Dark Assembly 暗黒議会
横内宗幸/操られ人形館
1~4人用/15歳以上/60~120分