フランス年間ゲーム大賞2024ノミネート、『ナナ』『キャット・イン・ザ・ボックス』など
カンヌ国際ゲーム祭実行委員会は20日、アスドール・フランス年間ゲーム大賞(As d’Or – Jeu de l’Année)のノミネート12タイトルを発表した。一般、キッズ、中級、エキスパートの4部門について、この中から2月22日、カンヌ国際ゲーム祭会場にて大賞が発表される。
1988年に始まり、ジャーナリストやレビュアーからなる審査員によって選考されるゲーム賞。昨年は『アクロポリス』、一昨年は『世界の七不思議:建築家たち』が大賞に選ばれている。キッズゲーム部門は2006年から、エキスパート部門は2009年から始まり、昨年はそれぞれ『フラッシュバック・ゾンビ・キッズ』、『アーク・ノヴァ』が選ばれている。一昨年から、ゲームに慣れてきた人向けの中級ゲーム部門(initié)が新設され、『チャレンジャーズ!』が選ばれた。
日本からは、アスドール部門に『トリオ』(Mobゲームズ『ナナ』のフランス語版)、中級ゲーム部門に『キャット・イン・ザ・ボックス』(操られ人形館)がノミネートされている。日本人作品がノミネートされるのは『シャドウハンターズ』(2010)『ラブレター』(2014)『七英雄物語』『街コロ』『パレード』(2015)『ピクテル』(2017)『リトルタウンビルダーズ』(2020)『ハピエストタウン』『江戸職人物語』(2022)、『聖杯サクセション』(2023)に続き11・12回目。
【フランス年間ゲーム大賞2022ノミネート】
アスドール部門
・パーフェクトワード(Perfect Words)
・トリオ(Trio)
・ダーウィンの足跡(Sur les traces de Darwin)
キッズゲーム部門
・ドードのモリス(Morris le Dodo)
・マイアドベンチャーパズル(Mon Puzzle Aventure)
・スーパーニャー(Super Miaou)
中級ゲーム部門
・キャット・イン・ザ・ボックス(Cat in the Box)
・エイラと山の輝き(Eila et l‘éclat de la montagne)
・ファーラウェイ(Faraway)
エキスパートゲーム部門
・ダーウィンズジャーニー(Darwin’s Journey)
・ラ・ファミリア(La Famiglia)
・白鷺城/ホワイトキャッスル(Le Château Blanc)
[#AsdOr] Et les jeux nommés As d'Or – Jeu de l'année 2024 sont … 🎲✨🤩
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🤗RDV à Cannes du 23 au 25 février 2024 ! 😉 pic.twitter.com/W2Fk7wFO5K— FESTIVAL DES JEUX (@fijcannes) January 29, 2024
2023年のドイツボードゲーム市場は+3%の成長
ドイツ語圏内の19のボードゲーム出版社が加盟する社団法人ボードゲーム出版社(Spieleverlage e.V.)は、1月30日から始まるニュルンベルク・シュピールヴァーレメッセ前に恒例のボードゲーム市場概況を発表した。それによると2023年の売上(TCG・パズルを含む)は前年比+9%の増加、TCGを除いても+3%の増加となり、ウクライナ侵攻とエネルギー危機で落ち込んだ2022年から回復した。
ウクライナ侵攻が収束せず、生活費の高騰や貯蓄の風潮により、当初はマイナス5%の減少を予想していたが、『ポケモン』『マジック:ザ・ギャザリング』『ディズニー・ロカルナ』などTCGの売上が好調で+9%、またボードゲームも売上を伸ばした。ドイツの昨年のGDPが-0.3%、個人消費が-0.8%だった中で、ボードゲーム・パズルは「数少ない勝ち組」となっている。
代表のH.フッター氏(フッフ)は「多くの人がスマートフォンの奴隷になりかけているこの変化の早い時代、ゆっくりとした時間を過ごしたいというニーズが、アナログゲームがこれまで以上に重要な理由です」と語る。
近年、同法人は売上総額を公表していないが、Statistaによるとコロナ禍による巣ごもり需要があった2020年から、7億ユーロ(1100億円)台を維持している。今年のニュルンベルク・シュピールヴァーレメッセでは世界39カ国から288社がボードゲーム・パズルを出展する。
・Spieleverlage e.V.:Spiele-Markt kehrt zurück auf Wachtumspfad 26. Januar 2024