ボードゲーム愛好者サーベイ
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最後まで残ったら負け『シリメツレツ』日本語版、3月上旬発売
メビウスゲームズは3月上旬、『シリメツレツ(Krass Kariert)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・K.シュトレンメル、パッケージデザイン・タンサン、3~5人用、10歳以上、30分、1500円(税込)。
ほかの人より強いカードを出して、手札を早くなくすことを目指すクライミング系カードゲーム。タイトルは「極端な格子縞」から、ひどく意味が分からないという意味。2018年にアミーゴ社(ドイツ)から発売され、アラカルト・カードゲーム賞で1位になった。これまでドイツ語版を扱っていたメビウスゲームズが日本語版に切り替えて発売する。
順番に手札からカードを出していくが、後から出すプレイヤーは「単独」「2枚連続数字」「2枚同じ数字」「3枚連続数字」「3枚同じ数字」(同じランクなら大きい数字)の順でより強いカードを出さなければならない。出せない/出したくないときは、自分の前にあるリザーブを手札に入れる。
このゲームの大きな特徴は、配られたカードの順番を変えてはいけないところ。このため、強い役は簡単にはできなくなっており、邪魔なカードを出しつつ強い役ができるように調整しなければならない。どの数字にもなるジョーカー、無条件で勝てるストップ、勝者に山札からカードを加えさせるドローの使いどころもポイントだ。
しかしもうひとつの特徴として、たった1人の敗者にならないことが目標となっている。最後まで残ってしまうか、リザーブがないのに出せないと敗者。敗者はチップを支払って次のラウンドを行い、チップが支払えなくなった人の負けでゲームが終わる。
手札のマネージメントは慎重すぎても強気すぎてもならず、ほかのプレイヤーの残り手札枚数を見て駆け引きをしていく。先に上がれたときは嬉しく、最後まで残っているときは緊張感がたまらないカードゲームだ。