Twitterでインスト論ふたたび
ここ数日、Twitterを賑わしていたボードゲームのインストについて、togetterでまとめた。収録されたアカウントは320、つぶやきは500以上にのぼる。
ボードゲームのインスト(ルール説明)について2019夏 – Togetter https://t.co/0sEtGP5Nmm
— TableGamesintheWorld (@hourei) 2019年7月10日
今回の発端は、ルールを把握していないボードゲームをオープンの(知らない人も参加している)ゲーム会で出されたこと。詳細はリンク先をご覧頂くとして(膨大な量なので、時間のある時にどうぞ)、インスト論、初心者論、マナー論、長考問題、エンジョイVSガチ問題、酷評レビュー問題、転売問題、日本語ロゴ問題、日本語ルール公開問題など愛好者の間でよく議論される問題がいくつかあるが、何点かを縦断していて興味深い。
togetterでは2013年にも、同様の問題がまとめられており、かなり類似した議論が繰り広げられている。しかし、今回の議論で注目されたのは、古参にとってループしている話題でも最近始めた人にとっては新しいという視点と、ボードゲームカフェがあるためにオープンゲーム会だけでない選択肢が出来たという視点だ。
長年その界隈にいる人からすればもう聞き飽きた議論でも、新規参入の人にとっては初めて省みる機会になる話題だったりする。
だから古参の人が嘲笑的な態度や「今更そんな話題してるの?」といった発言してるのを見ると、まあ印象悪いですね。いま知見を吸収してる人だっているんだからさ。
— (離島だよ!)五島ボドゲ部@建託 (@510bodogebu) 2019年7月11日
今は、ゲームのインストをしてくれるボードゲームカフェがあるでしょう。
それって幸せなことに思う。
オープン会は初心者にオススメしないって、当時なら言えなかったと思う。
言うなら、オープン会に初心者が来やすいよう、良くしていこうだったと思う。
その変化が嬉しいね。
— ワッー!タル (@WhAT_A_RUle) 2019年7月9日
インストをめぐるあれこれについては、『みんなのインスト 』(2014、ペンタメローネ)という同人本が出ていたくらいで、ノウハウを蓄積するともに、敷居を上げすぎないという奥の深いテーマである(例えば、ドイツ年間ゲーム大賞のウェブサイトに掲載された記事「ボードゲーム準備のコツ」
)。語り尽くされるということはないだろうから、今後も継続していろいろな場面(Twitterだけでなくゲーム会の後のお食事とか)で議論されていくことが望ましい。
『十二季節の魔法使い:魅ノ国』『〃:運命の行方』日本語版8月上旬発売
ホビージャパンは8月上旬、『十二季節の魔法使い:魅ノ国(Seasons: Enchanted Kingdom)』と『十二季節の魔法使い:運命の行方(Seasons: Path of Destiny)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・R.ボネセー、イラスト・X.コレット&X.G.ドゥラン&V.ジュベール&P.ドゥルーアン&M.レセンヌ&P.マファヨン&J.リヴィエール、2~4人用、14歳以上、60分、各3000円(税別)。
カードとダイスをドラフトするファンタジーゲーム『十二季節の魔法使い』は、2012年にリベル社(フランス)から発売され、翌年に日本語版が発売された。プレイヤーはファンタジー世界の王国の偉大なる魔法使いを目指し、伝説の「十二季節の魔法試合」に挑む。
『十二季節の魔法使い:魅ノ国』はオリジナルが2013年に発売された第1拡張セット。基本セットの一緒に使える新たなパワーカード40枚、毎回のゲームを独自なものへと変えるエンチャントカード10枚、魔術師をカスタマイズする特殊能力トークン12個が入っている。神々がまだ王国を歩んでいた遙か遠き時代の名残で、王国にまだ残っている強力なエンチャント―を慎重にかつ大胆に操って勝利を引き寄せよう。
『十二季節の魔法使い:運命の行方』はオリジナルが2014年に発売された第2拡張セット。新たな21種類(各2枚)のパワーカードが追加されるほか、魔術師をカスタマイズする特殊能力トークンや、新たな10枚のエンチャントカードが入っている。中には、謎の運命ダイスの力を解き放つものもあり、運を女神に任せる場面も出てくる。
『十二季節の魔法使い』の拡張セットはオリジナル版でもこの2作のみ。
(コンポーネント写真は英語版)