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『街コロ』がレガシーに! 今春発売予定

『街コロ』の英語版を扱うパンダザウルスゲームズ(アメリカ)が今春、『街コロ・レガシー(Machi Koro Legacy)』を発売することを明らかにし、プレオーダーを受け付けている。デザイナーは『街コロ』の菅沼正夫氏のほか、『パンデミック・レガシー』や『ベトレイアル・レガシー』を手がけたR.ダヴィオー氏とJRハニーカット氏が名を連ね、本格的なレガシーゲームになる模様だ。
レガシーシステムは、ゲーム中のプレイヤーの選択やゲームの結果によってカードを破ったりシールを貼ったりするなど、コンポーネントを不可逆的に加工し、次の内容が変化するゲーム。新品を買い直さない限り、基本的に一度しか遊ぶことができず、ネタバレ禁止になっていることも多い。
『街コロ・レガシー』では、ダイスを振って収入を得、建物を建てるところまでは同じだが、何かを開放したり、何かで最初から収入を得たり、何かを探索して何かと何かを選択したり、次のゲームで何かを準備したりといった新しい要素が加わる。これらについて詳細は明らかになっていない。
価格が49.95ドルと大箱サイズ。ストーリーはヤポンブランドでも活躍するゲームライターの健部伸明氏、イラストは『街コロ』と同じ堀田昇氏が担当。日本テーマを全面に出したものになる模様だ。日本語版はまだ発表されていないが、楽しみにして待ちたい。
Pandasaurus Games: Machi Koro Legacy

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独シュピール・ドッホ誌に日本のボードゲーム多数紹介

ドイツで年に2回発行されている初心者向けボードゲーム情報誌『シュピール・ドッホ(Spiel Doch!)』の最新号に、日本のボードゲームが多数紹介されている。
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『シュピール・ドッホ』誌は2015年に発刊された新しいボードゲーム情報誌で、ドイツ年間ゲーム大賞の審査員でもあるU.バルチ氏が編集長を務める。バルチ氏は2004年、日本と韓国のボードゲームシーンについて記事を執筆したこともあり、アジアのボードゲームにも関心が高い。
今回大きく取り上げられたのは『ペーパーテイルズ』(『ヴォーパルス』のリメイク)のデザイナーである上杉真人氏で、影響を受けた作品として『テラミスティカ』を挙げる。またフロステッドゲームズからドイツ語版が発売された『ペーパーテイルズ』は2ページにわたって詳しく紹介され、「ゲームの深みにおいて洗練され、間延びせず、単調にならない」と高い評価を得ている。
また、ボードゲームの要素を授業に取り入れているという教師のS.レンベルガー氏が若い人が好んで遊ぶボードゲームとして10タイトルをおすすめする中に、『ラブレター』と『恐怖の寺院』(『タイムボム』のリメイク)が入っている。
さらに昔の有名なボードゲームを、新しいボードゲームに切り替えようという企画で、『街コロ』が『モノポリー』への対抗馬として出されている。お金を投資していろいろな建物を作るのは同じだが、その収益はほかのプレイヤーの負担にならず、時間が短く、投資ゲームを古臭さから甦らせ、子供も楽しめるようにしたところが評価ポイントになった。
ここに紹介された日本のボードゲームのドイツ語版は、現在ドイツだけでなく日本でも入手できる。