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ランドルフの競り&陣取り『ビッグショット』日本語版8月8日発売→8月22日

Engamesは8月8日22日、オークションと陣取りのボードゲーム『ビッグショット(Big Shot)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・A.ランドルフ、イラスト・D.リー、2~4人用、8歳以上、45分、3000円(税別)。
オリジナルはラベンスバーガー社(ドイツ)から2001年に発売された作品。故・アレックス・ランドルフ(1922-2004)の隠れた名作と言われる。昨年、オープンプレイ社(韓国)が17年ぶりにアートワークを一新して再版し、今回はその日本語版となる。不動産バブルに沸く都市で、投資家となってオークションで街区を取り合う。
手番にはサイコロを振って、どのコマを競りにかけるか決める。コマは4つ1組で競り落とされ、競り落としたプレイヤーが街区の好きなところに配置する。1つの街区に7つのコマが置かれたら、その街区に最も多くコマを置いているプレイヤーのものになるが、トップタイの場合は、『はげたかのえじき』方式で次点のプレイヤーのものになってしまう。
競りに使うお金は借金もできるが、利息の取立てが厳しくて現金がどんどんなくなっていく上に、街区の利益はゲーム終了時まで入ってこない。他のプレイヤーに任せていいところなのか、絶対取らないといけないところなのか、見極めが肝心となる。
オークション+バッティングという、古典的な要素の組み合わせが織りなすジレンマがゲーマーの心をくすぐる一作、アートワークもパステルカラーで一新されている。
内容物:ゲームボード1枚、キューブ72個、マーカー1個、コイン45枚、プレイヤートークン4個、-10トークン30個、売却済みトークン13枚、ダイス1個
Engames:【予約】ビッグショット【8月8日発売予定】
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銅と銀の交易者(Traders of Copper and Silver)

カードを使い切ってロンデルしたい
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銅と銀という2つの金属を集め、手札をマネージメントして勝利点を競うゲーム。ドイツゲーム流のシステマチックな作品を発表している四等星が、ゲームマーケット2019で発表した。シビアな金属のマネージメントと、さまざまな効果をもった交易カードのコンボが楽しめる。
「ロンデルカード」で周回コースを作り、自分のコマを置いてスタート。自分の手番には1マス(銅や手札を捨てれば+1、2マス)進んでそのマスのアクションを行う。銅を獲得したり、銅を銀に交換したり、集めた銅や銀を勝利点にしたりできるほか、手札の交易カードを出してその効果を得たり、場から新しい交易カードを入手したりできる。ほかの人がいるマスは飛ばして進むので、なかなか思い通りに行かない。
ポイントはどんな手札を入手し、タイミングよく使っていくかにある。カードにはレベルがあり、高レベルの効果が強いカードを使うには技術力などを上げておかなければならない。技術力を上げるカードもあり、成長の仕方はカード間で絡み合っている。また、コストとしてほかの手札を捨てることもあり、使いたいカードを泣く泣く捨てなければいけないこともある。
捨てたカードは、周回コースを1周すると回収できる。じっくり回って効果の小さいアクションを組み合わせるか、早く回って効果の強いマスだけに集中するかという選択があり、どんな交易カードを獲得するかによっても左右される。
勝利点は王女、王様、司教の3種類があり、いずれも6点以上にするか、2つを9点(最大値)にすればゲーム終了で、手持ちの銅や銀を含めた勝利点の合計で勝敗を決める。勝利点が増えるとそれぞれの「貢献度」も上がり、進めるマスが増えたり、使える交易カードのレベルが上ったりするので、どれを先に伸ばすかというところにも戦略がある。
3人プレイで45分。銀2つ支払って3種類の勝利点を全部+1点と技術力+1というマスをしっかり達成していったhataさんが序盤からリード(銀2つを集めるのは容易ではない)。私は銀までなかなか到達せず、銅4つを支払って王女の勝利点+2というマスを狙っていった。しかし全体的に銅が品薄になり(カード獲得のために支払った銅がストックされるため)、銅を当てにしてゲームを組み立てていた私は行き詰まる。それを尻目に銀をダイレクトに入手できる交易カードを駆使したhataさんが逃げ切って1位。
交易カードは48枚もあり、最後まで出てこないものもある。カード一覧を眺めていると、あれこれ戦略が思い浮かんできて(ほかのプレイヤーに取られたりするので思い通りには行かないが)またプレイしたくなる作品である。
銅と銀の交易者
ゲームデザイン&イラスト:レイ/四等星(2019年)
2~4人用/10歳以上/40~60分