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2人で作るパリの街並み『パリ-光の都』日本語版、8月23日発売

テンデイズゲームズは8月23日、『パリ-光の都(Paris: La Cité de la Lumière)』日本語版を発売した。ゲームデザイン・J.A.A.アセボ、イラスト・O.ヘマンデス、2人用、8歳以上、30分、2600円(税別)。
デヴィル社(スペイン)から今年発売された作品。同社の『チェックポイント・チャーリー』のデザイナーによる2人専用タイル配置ゲームだ。
ゲームは前半と後半に分かれる。前半では街のベースとなる敷石タイルを配置し、建物タイルを獲得する。敷石タイルが全て配置されたら後半に入り、敷石タイルの上に獲得した建物タイルを配置して得点が入る。
敷石タイルは、自分の色、相手の色、中立の色、街灯のマスに分かれており、後半で建物タイルを置けるのは自分の色か中立の色に限られているため、後半を見据えて配置する必要がある。
建物タイルはさまざまな形があり、敷石タイルの並びを見て選びたいところだが、建物タイルを獲得した手番では、敷石タイルは配置できないため、手番ごとにどちらを行うか悩ましい。後半は、街灯に接するように配置された建物タイルが得点となる。
後半には特殊アクションを実行でき、戦況を一変させたり、ボーナス得点が入ったりする。この特殊アクションは数多くあるが、一回のゲームでは全て出てこないため、遊ぶたびに展開が変わるようになっている。
美しい色使いの油絵調のアートワークのタイルと、パリの一場面を切り取った絵はがきのようなデザインの特殊アクションカードで、パリの雰囲気を楽しみながらプレイしよう。
テンデイズゲームズ:パリ-光の都

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シュピール’19:dlpゲームズ

オルレアン・ストーリーズ(Orléans Stories)
ゲームデザイン・R.シュトックハウゼン、イラスト・K.フランツ、2~4人用、12歳以上、60~180分。拡張セットではなく、単体でプレイ可能。
オルレアン周辺のロワールの肥沃な渓谷、初めての入植者、繁栄と大災害……これらが『オルレアン・ストーリーズ』の物語の素材だ。『オルレアン』で有名になったバッグビルドのメカニズムが、ストーリーテリングゲームに進化した。プレイヤーは、さまざまな時代を乗り越え、さまざまな課題に立ち向かう。
プレイヤーは自身の戦略を追求しつつ、仲間のプレイヤーと一緒に行動する。「最初の王国」と「王の好意」という2つのストーリーがあり、どちらのストーリーでも、条件やルールが異なる時代を連続して乗り越える。「最初の王国」では、どんな戦略で、どこでどのように時間を費やすかが各プレイヤーの自由であるのに対し、「王の好意」では共同で進み、各時代の定められた時間枠内では特定の任務を達成し、途中で脱落しないようにしなければならない。
37x27x12cmの大箱で重さも3kgあり、文字通りの重量級ゲーム。74.95ユーロのところプレオーダーは5ユーロ引きとなる。

マラカイボ(Maracaibo)
ゲームデザイン・A.プフィスター、イラスト・フィオーレ有限会社&A,キルマン、1~4人用、12歳以上、プレイヤー人数×30分。
17世紀カリブ海を舞台に、航海者たちが冒険を繰り広げるカードドリブンのボードゲーム。ゲームズアップ社(ドイツ)が製作し、dlp社が販売する。
さまざまな国が覇権を争い、政治力・経済力を拡大する。プレイヤーは航海者となり、評判を高め、影響力のある関係を築き、富と名声を達成するためにできることは何でもする。しかし、計画を最も有益に実行できた者が、最終的に勝利に輝くだろう。自分の船を強力な船に改良する、戦闘を解決する、他の船をハイジャックする、遠征を始める、クエストを達成するなど、さまざまな戦略で計画を実行する。
ゲームラウンドの終了は、予定よりはるかに速く発生する可能性があるので、計画通りに終わるとは限らない。
ユニークなストーリーモードもあり、何ゲームかをキャンペーンとしてプレイし、エキサイティングなストーリーを体験することもできる。サプライズが次々にゲームの展開に影響を与える。
200個以上の木製コマと260枚以上のカードが入り、2kgほどの重量になった。価格は65ユーロのところプレオーダーとメッセ価格が55ユーロとなる。また別売りのメタルコインは25ユーロのところ15ユーロ。

コーヒーロースター(Coffee Roaster)
ゲームデザイン・Saashi、イラスト・A.ベークホフ、1人用、12歳以上、10~30分。
日本の創作ゲームサークルSaashi&Saashiがゲームマーケット2015秋に発表したソロ専用ゲームのドイツ語版。逆輸入の日本語版もこれに合わせて製作される。
プレイヤーはコーヒー焙煎士となり、完璧な一杯を目指して焙煎する。そのためには好ましくない部分を除外するだけでなく、焙煎で追加の効果を加えなければならない。どれくらい成功化したかは、テイスティングで明らかになる。
dlp社は「日本のヒットデザイナーであるSaashi氏による、ユニークな1人用のバッグビルドゲームを新装し、独特なコーヒー焙煎をゲームにしました。BGG平均7.8は、おそらく過去最高のソロゲームでしょう」と紹介している。プレオーダーは29.95ユーロ。

(写真:Boardgamegeek)