エッガート氏ら「ディーププリントゲームズ」設立
ベルリンで今月、新しいボードゲーム出版社「ディーププリントゲームズ(Deep Print Games)」が設立された。エッガートシュピーレやフロステッドゲームズの関係者6人が設立メンバーとなり、今秋にW.クラマーとM.キースリングの新作を発表する。
設立メンバーはエッガートシュピーレのP.エッガート氏とP.E.アラウィ氏、編集のV.コビルケ氏、フロステッドゲームズのM.ナギィ氏、ペガサスシュピーレのK.エッサー氏とA.フィンカーナーゲル氏。エッガートシュピーレは『キャメルアップ』『村の人生』『グレートウェスタントレイル』など数々のヒット作をリリースしてきたが、2017年にプランBゲームズと合併。エッガート氏は昨年、自身の名前を冠した同社を退いていた。フロステッドゲームズは『レイクホルト』や『ペーパーテイルズ』をリリースしている新興の出版社。販売はペガサスシュピーレと提携している。
アスモデグループから独立したプランBゲームズがエッガートシュピーレを合併し、エッガートシュピーレから独立したエッガート氏らが新しい出版社を設立するというダイナミックな動きはまるでボードゲームのよう。急速に進むボードゲーム業界のグローバリゼーションに、ドイツゲームの存在感を求める動きがあるのかもしれない。
「特にファミリーゲーム、中級ゲーム、エキスパートゲームの表看板」を目指す。今秋にリリースする予定の新作は、W.クラマーとM.キースリングの共作で、タイトルは『リネーチャー(Renature)』。ドミノ駒を使ったエリアコントロールゲームだという。ほかにも、名作のリメイクを含むゲーマーズゲームを編集中だ。
Deep Print Games
『惨劇RoopeR』『ニューロストレガシー』舞台に
国産ボードゲームが今年も相次いで舞台化される。『惨劇RoopeR』(BakaFire Party)の舞台版は2月22~24日、埼玉・キラリ☆ふじみマルチホールにて5ステージ、『ニューロストレガシー』(ワンドロー)の舞台版は3月26~29日、東京・テアトルBONBONにて7ステージ。
『惨劇RoopeR Be Playing Stage Game』と題された舞台版は、ループを繰り返しながら手がかりを集めて惨劇を回避するボードゲーム版にならい、観客のリアルタイム投票で舞台上の物語の演出・展開が分岐していくという趣向。惨劇の結末になるか大団円を迎えるかは観客の選択に委ねられている。出演は高橋龍之介、小栗諒、浜田美優、本田宇蘭、川島隼、金田明秀、花瀬琴音、宮森セーラ、山口喜子、柴田昂志、古賀司照、藤沢愛、小野絵梨、むらかみゆりえ、瀬川拓人、神谷春樹、宮澤紗稀、髙野彩加、鷹村遊、桜原友美、西村春香、中安未来、花澤絵奈ほか。一般席7000円、かぶりつき席(前方列・オリジナルグッズ付き)8000円。詳細・チケット購入は公式サイトより。
惨劇RoopeR Be Playing Stage Game 公式サイト
『ニューロストレガシー』舞台版は、将軍の率いる共和国の軍団に包囲された村で、ロストレガシーを動かす力を持った少女が剣士や女盗賊の力を借りながら逃走し、巨大な宇宙船に巡り合うというあらすじ。作・演出は阿部泰之、出演は若菜太喜、松岡拓弥、佐藤ゆうき、芦澤梨沙、石川雅梨愛、斉藤京之介、黒川さや花、今井裕也、佐知、中村 碧十、石本幹太、水沢あや、柴田遥加。チケットはプレミアムシート(前方座席・非売品特典付き)6000円、前売A席4200円、当日A席4500円。詳細・チケット購入は公式サイトより2月1日から。
ワンドロー:舞台 ニューロストレガシー
国産ボードゲームの舞台化は、2017年に『ハコオンナ』(EJIN研究所)、昨年には『文絵のために』(ワンドロー)、『斯くして我は独裁者に成れり』『Vote Show』(クリエイティブAHC)で上演されている。