アザトース(Azathoth)
アザトース宣言
旧き神々の信徒たちが、巷にはびこる冒涜的な肖像(胸が強調されているものなど)を発見して炎上させつつ、先に抜け出そうとするあざとい信徒を糾弾するカードゲーム。北条投了氏がゲームマーケット2020秋で発表した。特殊効果カードがある変則ババ抜き。
冒涜的な肖像カードを配りきり、旧き神々カードを1枚ずつもってスタート。手番にはアルファベットをひとつ宣言して、全員が裏向きに出したカードのうち1枚を取る。宣言されたアルファベットのカードを持っていれば出さなければならないが、持っていなければ何を出してもよい。こうしてアルファベットがペアになれば捨て札にできる。あるいは誰かから手札を1枚引いてもよい。
こうして自分の手番の終了時に手札をすべてなくしていれば勝利。しかしその前に、最初は1枚ある旧き神々カードを処理しなければならない。カードによって処理方法はさまざまである。しかし無事に処理できても、誰かが旧き神々カードをもっていないと思ったらアザトース宣言をされ、旧き神々カードを引かされてしまう。
旧き神々カードの裏面の色が少し違うのは仕様か。最後はみんな旧き神々カード1枚だけになり、条件を目指しての勝負となった。ペアになれば処理できる「ディープワンズ」で終了。アザトース!
アザトース
ゲームデザイン・北条投了/芸無工房(2020年)
3~7人用、20分
『カルカソンヌ:原始の営み』日本語版、12月16日発売
メビウスゲームズは12月16日、『カルカソンヌ:原始の営み(Carcassonne: Jäger und Sammler)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・K.J.ヴレーデ&B.ブルンホファー、イラスト・M.グレーバー、2~5人用、8歳以上、40分、3800円(税込)。拡張セットではなく、単体でプレイできる。
『カルカソンヌ』がドイツ年間ゲーム大賞に選ばれた翌年、2002年に発売されたテーマ替えの続編。日本国内では『カルカソンヌ2』というタイトルで輸入版が流通していた。ハンス・イム・グリュック社(ドイツ)が今秋、イラストを一新して再版したものが日本語版となる。
『カルカソンヌ』と同様、手番にはタイルを1枚引いて配置し、ミープルか小屋を置くことができる。ミープルは森か川か草原、小屋は川か湖に置くことができる。
川は両端が区切られると完成し、魚の数だけ得点。森は周囲を草原で囲まれると完成で、タイル枚数だけ得点になる。森に「モノリス」があると、追加ターンのボーナスがある。
草原はゲーム終了時に、動物の種類と数により得点になる。マンモス1頭につき3点で、サーベルタイガーがいるとその数だけシカの得点が減る。小屋もゲーム終了時に、小屋がある水系(湖を含む川の連続)にいる魚の数だけ得点となる。
追加の得点要素により、戦略性が増した作品だ。