「北海道ボドゲ博3.0」7月24日札幌市民プラザにて
7月24日(土)、札幌市民プラザ・クリエイティブスタジオ(地下鉄大通駅徒歩2分)にて、「北海道ボドゲ博3.0」が開催される。午前の部10:30~17:30、入場料800円(電子チケットのみ)。
2018年から毎年開催され、「0.5」を含めて4回目となるイベント。昨年はコロナ禍でイベント中止が相次ぐ中で無事開催され、今回も感染防止対策を行っての開催となる。
出展団体は午前34、午後30団体の総入れ替え。昨年よりも16団体増加した。午前の部と午後の部で分かれているため、すべてのサークルを見るには午前の部のチケットと午後の部のチケットが必要。ゲームマーケットで人気だった作品だけでなく、完全新作もお目見えする。
電子チケットはチケットサービスlivepocket にて販売されており、午前・午後とも4部の時差入場となる。本日時点で、売り切れになっている部はない。
ショウ・ミー・ユア・サウンズ(Show Me Your Sound)
音と写真の関連付け
スマホの専用サイトでランダムに出てくる音を聞いて、NGカード以外の写真を全て裏返す協力ゲーム。これが一作目となるGATゲームスタジオ(韓国)の作品である。何の音かはわかるが、それがどう写真と関連付けられるかで解釈が分かれる。
写真カードを並べ、親は今回のNGカードの番号を密かに確認する。NGカードがめくられないようにするのが目標である。スマホで音を流して、親はその音に「最もイメージが近い/遠いものをめくれ」という指示をする。やや直感的ではないが、NGカードに近かったら遠いものをめくらせ、遠かったら近いものをめくらせるというわけだ。
ほかのプレイヤーは相談して、これだと思うものをめくる。NGカードでなかったら次の音へ。こうしてNGカード1枚だけ残せばラウンドクリアとなる。誤ってNGカードをめくってしまったら、その時残っているカード枚数だけ失点。写真カードを1枚ずつ増やし、失点の合計が規定に達する前に8ラウンドクリアできれば全員の勝利となる。
出てくる音は、いずれかの写真の音が収録されているが、その写真が場にあるとは限らない。場になければ、「静かな雰囲気」「食べ物関係」などといった意味付けで親の意図を読み取ることになり、これが結構難しい。
ポイントは、前後のヒントを関連付けることである。単体のヒントで考えてもできないことはないが、以前のヒントを覚えておけば、親が何を意図していたのか推理しやすくなる。これは、似たような写真が2枚あるときに有効な戦略だ。
『アンユージュアル・サスペクツ』を想起させるが、あちらが人の見かけを独断と偏見で決めるという、少しもやっとするテーマであったのに対し、こちらは論理的な推理が可能で、聴覚と視覚の隔たりを結びつけるというチャレンジも面白い。意見が分かれたり、ぎりぎりまで迷ったりするため、最後までクリアできたときは本当に嬉しい。
ショウ・ミー・ユア・サウンズ
ゲームデザイン・ハンソマン&キムグンヒ&ゴヨハン/アーティスト・ジョンオリン
GATゲームスタジオ(2021年)
2~8人用/8歳以上/20分
ゲームストア・バネスト:ショウ・ミー・ユア・サウンズ