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国際ゲーマーズ賞2021に『アルナックの失われし遺跡』ほか

国際ゲーマーズ賞(International Gamers Awards)選考委員会は27日、ウェブ上にて今年の大賞作品を発表し、受賞者のインタビューを公開した。16日に発表されていた3部門各8タイトルのノミネートから、マルチプレイヤー部門に『アルナックの失われし遺跡』、2人プレイヤー部門に『マイシティ』、ソロ部門に『アンダー・フォーリング・スカイ』が選ばれた。いずれも日本語版が発売されている。

今年で22年目となるこの賞。イギリス、オランダ、フランス、ドイツ、イタリア、アメリカ、オーストラリア、南アフリカ、日本の9カ国から23名の審査員がボードゲーム愛好者の目で投票し、集計して発表している。

『アルナックの失われし遺跡』はチェコゲームズ出版(チェコ)が昨秋発売した探険ゲームで、ワーカープレイスメント、デッキ構築、セットコレクションとゲーマーに人気のメカニクスが入った作品。ドイツ年間エキスパートゲーム賞ノミネート、ドイツゲーム賞1位を獲得し、今年度を代表するゲーマーズゲームの地位を確実にした。日本語版はホビージャパンから発売中。

2人プレイヤー部門の『マイシティ』はR.クニツィアのレガシー要素のあるポリオミノタイル配置ゲーム。4人までプレイできるが、2人プレイも楽しめる。日本語版はアークライトから発売中。ソロ部門は世界的なコロナ禍を受けて今年から新設された部門で『アンダー・フォーリング・スカイ』はエイリアンから地球を守る1人専用ゲーム。日本語版はホビージャパンから。

ノミネート作品では2人プレイヤー部門に国産の『バスルートをつくろう・ダイス』(Saashi & Saashi)が入っている。

International Gamers Awards: 2021 Winners

【国際ゲーマーズ賞2021】

マルチプレイヤー部門:アルナックの失われし遺跡(Lost Ruins of Arnak)
ゲームデザイン・ミン&エルウェン/チェコゲームズ出版

ノミネート:紀元1800、ビヨンド・ザ・サン、デューン:インペリウム、ハラータウ、ニダベリア、パレオ、プラハ王国の首都

2人プレイヤー部門:マイシティ(My City)
ゲームデザイン・R.クニツィア/コスモス

ノミネート:ボタニク、グルームヘイヴン:獅子のあぎと、インペリウム、ジキルVSハイド、バスルートをつくろう・ダイス、ミクロマクロ:クライムシティ、アンドーテッド:北米

ソロ部門:アンダー・フォーリング・スカイ(Under Falling Skies)
ゲームデザイン・T.ウフリージュ/チェコゲームズ出版

ノミネート:キャリコ、カンタループ:刑務所入獄、クレバーキューブド、ハラータウ、インペリウム、ミクロマクロ:クライムシティ、スリーピングゴッド

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古代ギリシャでポリスの覇権争い『コーラ:ライズ・オブ・アン・エンパイア』日本語版、先行販売開始

アソビションは9月23日、『コーラ:ライズ・オブ・アン・エンパイア(Khôra: Rise of an Empire)』日本語版の先行販売を専用サイトで開始した。ゲームデザイン・慶應Head Quater Similation Game Club、イラスト・D.シャプレ&J.ミレ、2~4人用、14歳以上、75分、7260円(税込、メタルコインセットは7700円)。一般発売は12月15日。

オリジナルは慶應義塾大学ボードゲームサークルHQがゲームマーケット2017秋に発表した『インプルーブメント・オブ・ザ・ポリス(Improvement of the Polis)』。その後、アソビションが美麗なアートワークで一般発売したが、さらにイエロ社(フランス)がタイトルとイラストを変更したヨーロッパ版を制作し、逆輸入で日本語版となる。

古代ギリシャの都市国家ポリスの有力者となって、自分の都市国家を発展強化し、ギリシャの覇権を競う。振ったダイスにアクションカードを割り当てて7種類のアクションを行い、文化・経済・軍事を発展させるメカニクス。プレイヤーごとに異なるポリスの特性、手持ちの政治カードの内容によってアクションは変わり、多様な戦略が生まれる。

ルール変更はないが、二層式ボードと新しいラストでこれまでと違ったプレイ感が得られるだろう。

アソビション:Khôra: Rise of an Empire 完全日本語版