マフィア抗争で次々処刑『ファミリービジネス』日本語版、1月中旬発売
ホビージャパンは1月中旬、『ファミリービジネス(Family Business)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・D.B.ブロムレイ、イラスト&グラフィック・K.フランツ、3~6人用、8才以上、30分、2640円(税込)。
オリジナルはメイフェアゲームズから1982年に発売されたカードゲーム。2014年の第5版までメイフェア社が改版を重ねてきたが、かつてパートナーだったルックアウトシュピーレ(ドイツ)が今年リメイクした。メイフェア版は日本語ルール付きで流通していたため、懐かしい方も多いだろう。
各プレイヤーは自分の前に9枚のファミリーメンバーを並べてスタート。毎ラウンドカードを1枚プレイし、《暗殺契約》や《裏切り》などによって他プレイヤーのファミリーメンバーを次々と処刑リストに送り込んでいく。《警察の保護》や《身代わり》などのカードで対抗したり、《FBIの手入れ》や《賄賂》で取り戻すこともできるが、やがて《抗争》が起こると、処刑リストの前列から1人ずつ処刑され墓地送りにされる。
こうして自分のファミリーがいなくなったプレイヤーから脱落し、最後まで生き残ったファミリーが勝者となる。次々と消されていくファミリーに悲鳴と罵声が飛び交う、にぎやかなパーティーカードゲーム。K.フランツのイラストでそれぞれのファミリーごとに特徴あるメンバーが登場する。
5つのエリアを回って建設『タバヌシ:ウルの建築士たち』日本語版、12月18日発売
テンデイズゲームズは12月18日、『タバヌシ:ウルの建築士たち(Tabannusi: Builders of Ur)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・D.スパダ&D.タッシーニ、イラスト・Z.ウンゲルター&A.ザワダ、1~4人用、14才以上、120分、7920円(税込)。
『テオティワカン:シティオブゴッズ』『テケン:太陽のオベリスク』に続くタッシーニ(イタリア)とボード&ダイス社(ポーランド)のゲーマーズゲームで、今秋発売されたばかりの新作。メソポタミア文明の古代都市ウルを舞台に、建築士となって大都市の開発を競う。
ウルは5つのエリアに分かれており、それぞれの岸辺にダイスを載せた船が接岸している。手番には自分のワーカーがいるエリアからダイスを1つ選び、アクションを実行するためのリソースにすると共に、その出目に対応するエリアに移動してアクションを実行する。
5つのエリアのうち3エリアでは計画タイルを配置して建物を建設してボーナスのあるマスをめぐる陣取りを行う。また神殿エリアでは王の寵愛を受けて勝利点が増え、港エリアでは特殊能力をもつ船が手に入る。
あるエリアからダイスがなくなると決算が発生し、ダイスを返してトラック上を進めたり、タイルを獲得したりできる。そしてダイスは振り直され、また新しい選択肢となる。ダイス選択によるエリア巡回の中で、効率的なアクションを考え、能力を上げていくヘビーユーロゲームだ。
今年1月のタッシーニの差別語使用事件でボード&ダイス社が契約打ち切りを発表したため、同社からは最後になるかもしれない作品でもある(タッシーニ氏は謝罪文の中で、本作のロイヤリティの一部を有色人種の支援団体に寄付すると発表している)。