オランダゲーム賞2021に『キューバード』『イッツアワンダフルワールド』『エバーデール』
オランダゲーム賞(Nederlandse Spellenprijs)の選考委員会は5日、ボードゲームイベント「スペレン・スペクタケル」にて今年の大賞作品を発表した。ノミネート作品3部門各3タイトルから、ファミリー部門は『キューバード』、経験者部門は『イッツアワンダフルワールド』、エキスパート部門は『エバーデール』が選ばれた。
ボードゲームショップ店長、ボードゲームジャーナリスト、ボードゲーム関連団体のメンバーなど10名によって選ばれる賞。2014年から2部門、2020年から3部門に分けて大賞を発表している。昨年のファミリー部門は『ポイントサラダ』、経験者部門は『ザ・クルー』、エキスパート部門は『西フランク王国の建築家』が選ばれている。対象は過去1年間にオランダでリリースされた新作であるため、オランダ国外で発売されたものは1年遅れでの受賞になることが多い。
『キューバード』は場や山札から鳥カードを取って集めるフランスのカードゲーム。『イッツアワンダフルワールド』は日本ボードゲーム大賞も受賞したフランスの現代文明発展ゲーム。『エバーデール』は動物たちが森の中で街づくりをするアメリカのワーカープレイスメントゲーム。ノミネート作品も含めて、『キューバード』以外全て日本語版が発売されている(『キューバード』はゲームストア・バネストとengamesで輸入版の取り扱いあり)。
【オランダゲーム賞2021受賞作品】
ファミリー部門賞:キューバード(CuBirds)
ノミネート:カートグラファー(Cartographers)、探偵クラブ(Detective Club)
経験者部門賞:イッツアワンダフルワールド(De Crew)
ノミネート:ニダヴェリア(De Dwergen van Nidavellir)、ミクロマクロ・クライムシティ(MicroMacro: Crime City)
エキスパート部門賞:エバーデール(Everdell)
ノミネート:アルナックの失われし遺跡(De Verdwenen Ruïnes van Arnak)、マラカイボ(Maracaibo)
超兵器開発で覇権を握れ『銀河帝国の興亡』11月6日発売
国際通信社は本日、『銀河帝国の興亡(The Rise and Fall of the Galactic Empire)』を発売する。ゲームデザイン・芦川敬、アートワーク・岡崎つぐお、バリアント原案・銅大、1~6人用、12歳以上、90~180分、7700円(税込)。
1988年にORG/エポック社から発売されたSFウォーゲームを復刻。銀河帝国衰退後に乱立した星間国家の一盟主として、星間戦争における勝利を目指す。ユニークなゲーム内容はそのままに、ルールの記述やコンポーネントデザインを見直し、マーカーやチャート類を整備。さらに新たなバリアントを追加した。
艦隊の建造、未知なる星々の探索、新たな兵器や技術の開発、外交と妨害工作、貿易など、軍事面のみならず総合的な国力の強化を図る。特に数倍の敵艦隊を消滅させるほどの強力な攻撃兵器の数々と対抗兵器、超能力部隊、ブラックホール牽引艦、ロストテクノロジーなど、強力な超兵器の開発・強化がカギとなる。
プレイヤーそれぞれに異なる勝利条件が与えられており、軍事力強化以外にも同盟・協調・銀河探索が必要な場合もある。しかし平和路線を目指していても貿易摩擦から戦争に発展したり、突発的な宇宙規模の災害によって路線変更を余儀なくされたりするかもしれない。他国の勝利条件の推測や妨害、同盟、ときには裏切りも勝敗を分ける。
勝利条件によって毎ゲーム展開も大きく変わるほか、2~3人ルール、1人用ソリティアシナリオ、キャンペーンシナリオも用意されている。
内容物:駒 約500個、カード 160枚、ゲームマップ 1枚、ルールブック1冊、チャート 2枚、記録シート 1枚、シナリオシート 1枚、サイコロ 2個