スチームパンクの拡大生産『ファクトリア』、拡張『禁断の歩み人たち』と共に12月10日発売
オリジナルはよぐゲームズからゲームマーケット2019大阪で発売された作品で、約2000人が1200万円以上を出資したキックスターターを経て、拡張セットと同時発売されることになった。スチームパンク世界を舞台にした拡大再生産ボードゲーム。
プレイヤー人数分ならんだ工場から、使いたいものを一斉に選択し、それぞれの工場で歯車、鍵、眼鏡など「遺物」の入手や変換を行う。他のプレイヤーと同じ工場を選んでいたら追加の遺物をもらい、選んだのが自分だけだったらその工場を改良して変換の組み合わせをグレードアップできる。
こうして手に入れた遺物を市場で売却し、100G以上集めたら勝利。セット売却でボーナスがつくので上手に集めたい。お金を支払ってさまざまな永続効果が得られる技術書にどれくらい注ぎ込むかも戦略性が試される。工場の改良に伴い、次第に高級な「遺物」が主流になっていく流れを読んで一歩先行くアクションをしていこう。
今回の2021年版では6人までプレイできるようになったほか、ゲーム中1度だけ使える特殊効果をもった「職業カード」(選択ルールと)、指示に従いながらゲームを進めるとルールが理解できるチュートリアルが付属する。作者公認の1人用ルールはTwitterで公開されている。
拡張セット『禁断の歩み人たち』は今回初登場。さらにレベルの高い遺物や禁断の技術書が登場し、1000G集めることを目指す。ゲームを有利に進める「伝説の歯車」が工場でバッティングするたびにプレイヤー間を行き来して、ゲーム展開に変化をもたせる。
ファクトリア+禁断の歩み人たち拡張(サニーバード, 2021)工場を同時選択してリソース変換し、セットで売却。工場がアップグレードされるとリソースが高級になり、もっと儲けられるようになる。特殊効果を得る技術書と、1回効果がある職業のコンボがカギ。 pic.twitter.com/Mp4EpXfZeC
— Table Games in the World / ボードゲームニュース (@hourei) January 11, 2022
マフィア抗争で次々処刑『ファミリービジネス』日本語版、1月中旬発売
オリジナルはメイフェアゲームズから1982年に発売されたカードゲーム。2014年の第5版までメイフェア社が改版を重ねてきたが、かつてパートナーだったルックアウトシュピーレ(ドイツ)が今年リメイクした。メイフェア版は日本語ルール付きで流通していたため、懐かしい方も多いだろう。
各プレイヤーは自分の前に9枚のファミリーメンバーを並べてスタート。毎ラウンドカードを1枚プレイし、《暗殺契約》や《裏切り》などによって他プレイヤーのファミリーメンバーを次々と処刑リストに送り込んでいく。《警察の保護》や《身代わり》などのカードで対抗したり、《FBIの手入れ》や《賄賂》で取り戻すこともできるが、やがて《抗争》が起こると、処刑リストの前列から1人ずつ処刑され墓地送りにされる。
こうして自分のファミリーがいなくなったプレイヤーから脱落し、最後まで生き残ったファミリーが勝者となる。次々と消されていくファミリーに悲鳴と罵声が飛び交う、にぎやかなパーティーカードゲーム。K.フランツのイラストでそれぞれのファミリーごとに特徴あるメンバーが登場する。