めざましテレビでボードゲームTOP5、1位は『おばけキャッチ』
フジテレビ系列の情報番組「めざましテレビ」で12月22日、ヨドバシカメラのボードゲーム売れ筋TOP5が紹介された。1位は『おばけキャッチ』(当サイトのレビュー)。
紹介されたのは「まいにちランキング」コーナー。「Xmasやお正月に家族で!」というコピーで、5位から順番に発表された。5位は『人生ゲーム』、4位は『どこでもドラえもん 日本旅行ゲーム5』。3位は『ブロックス』、2位は『鬼滅の刃 人生ゲーム』、そして1位は『おばけキャッチ』。
『おばけキャッチ』は2010年にツォッホ社(ドイツ)から発売され、2012年からメビウスゲームズによる日本語版が流通している。5つのコマから、カードのイラストに色も形もないものを早いもの勝ちで取るパターン認識ゲーム。大人でもうっかりすると間違ってしまうので、本気で遊べる。
『ブロックス』の紹介では同じ色のピースの辺が接して置かれているプレイ風景が映し出され、指摘を受けて公式Twitterで謝罪コメントが投稿された。この間違いには愛好者から厳しい意見も出たが、日本発売元のマテルジャパンは「スタッフ様が間違わないくらいメジャーな存在になれる様、1位を目指して頑張ります」と前向きにコメントしている。
今朝の放送でご紹介したボードゲーム「ブロックス(マテル)」の正しい遊び方について改めてお伝えします。自分の色のピースは辺を接して置くことはできず、いずれかの角と角がつながるように置いていくルールです。一部ルールとは異なる映像がありました。申し訳ございませんでした。
— めざましテレビ (@cx_mezamashi) December 22, 2021
アスモデグループをスウェーデンの持株会社が買収へ
コンピュータゲーム持株会社のエンブレイサーグループ(スウェーデン)は15日、ボードゲーム出版大手のアスモデグループ(本社フランス)の独占買収交渉を開始したことを発表した。提示額は27億5千万ユーロ(3500億円)で、現在のオーナーであるPAIパートナーズ(フランス)が3年前に購入した額12億ユーロの2倍以上となっている。
アスモデグループは1995年設立され、2007年頃から国際展開をスタート。2013年に投資会社ユーラゼオ社が1億4300万ユーロで買収し、豊富な資金を背景に翌年にはデイズオブワンダー社(フランス)とファンタジーフライト社(アメリカ)を吸収合併。2015年には『カタン』と『ドブル』の版権を取得し、名だたる出版社を次々と傘下に収めてきた。
2018年にユーラゼオ社からPAIパートナーズが12億ユーロで購入。相次ぐ合併と国際展開によって購入額は5年間で8倍以上、8年前と比べると20倍近くまで膨らんだことになる。そして今年、PAIパートナーズは20億ユーロで売却先を探していたが、エンブレイサーグループが予定額を大幅に上回る27億5千万ユーロを提示した。
このような高額化の背景には、コロナ禍のステイホームでの世界中のボードゲーム需要が高まっているということがある。アスモデグループは現在22社を傘下に収め、上海、香港、台湾、韓国にも支社がある。今季の総売上高は11億ユーロ(1400億円)、営業利益は2億600万ユーロ(270億円)と発表されている。
買収によってアスモデグループの経営体制は変わらないというが、ボードゲームのPC・モバイル版を制作する子会社アスモデ・デジタルの設立、そしてオンラインボードゲームサイト「ボードゲームアリーナ」の買収もあり、エンブレイサーグループ傘下でデジタル化が加速する可能性もある。