5つのエリアを回って建設『タバヌシ:ウルの建築士たち』日本語版、12月18日発売
テンデイズゲームズは12月18日、『タバヌシ:ウルの建築士たち(Tabannusi: Builders of Ur)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・D.スパダ&D.タッシーニ、イラスト・Z.ウンゲルター&A.ザワダ、1~4人用、14才以上、120分、7920円(税込)。
『テオティワカン:シティオブゴッズ』『テケン:太陽のオベリスク』に続くタッシーニ(イタリア)とボード&ダイス社(ポーランド)のゲーマーズゲームで、今秋発売されたばかりの新作。メソポタミア文明の古代都市ウルを舞台に、建築士となって大都市の開発を競う。
ウルは5つのエリアに分かれており、それぞれの岸辺にダイスを載せた船が接岸している。手番には自分のワーカーがいるエリアからダイスを1つ選び、アクションを実行するためのリソースにすると共に、その出目に対応するエリアに移動してアクションを実行する。
5つのエリアのうち3エリアでは計画タイルを配置して建物を建設してボーナスのあるマスをめぐる陣取りを行う。また神殿エリアでは王の寵愛を受けて勝利点が増え、港エリアでは特殊能力をもつ船が手に入る。
あるエリアからダイスがなくなると決算が発生し、ダイスを返してトラック上を進めたり、タイルを獲得したりできる。そしてダイスは振り直され、また新しい選択肢となる。ダイス選択によるエリア巡回の中で、効率的なアクションを考え、能力を上げていくヘビーユーロゲームだ。
今年1月のタッシーニの差別語使用事件でボード&ダイス社が契約打ち切りを発表したため、同社からは最後になるかもしれない作品でもある(タッシーニ氏は謝罪文の中で、本作のロイヤリティの一部を有色人種の支援団体に寄付すると発表している)。
今度は肉の成分で勝負『ミートマスター』12月上旬発売
バンソウは12月上旬、『ミートマスター』を発売する。ゲームデザイン・ミヤザキユウ、アートワーク・TANSAN、1~4人用、8才以上、15分、2420円(税込)。
4月に同社から発売された野菜の成分バトルゲーム『サラダマスター』の続編。ゲームマーケット2021秋で先行販売され、たくさんのお肉好きが買い求めた。もっともお題に合うと思われる成分をもった肉カードを手札から出して勝負する。
豚バラ、ししゃも、牛タンといったカードの裏にはカロリー、タンパク質、脂質、コレステロールのデータがあるが、自分の手札のデータは見ることができない。「コレステロールが多いもの」「タンパク質の差が小さい2枚」といったお題に合わせて、各自が手札を選び、お題に最も合っていたカードを出した人がお題カードをゲット。3枚先取で勝利となる。
普段の食生活からの直感だけでなく、他の人の手札の成分から推理をすることもできる。他の人の手札にコメントして惑わせるのもアリ。どのカードが強いかはお題ごとに変わるので、 思わぬ肉で勝てたりするかもしれない。
カードは全部で60種類。牛・豚・鶏などから、 意外な栄養をもつジビエ、 魚介類など広い意味での「肉」が入っており、眺めるだけでもお腹が空いてくるだろう。成分のデータは日本食品標準成分表2020年版(八訂)に基づき、100gあたりの数値が記載されている。