モンスターコロシアム(Monster Colosseum)
6面ダイスの返り討ち
6~20面ダイスのモンスターを六角形のコロシアムに投げ入れて戦わせるダイスアクションゲーム。新潟の創作ゲームサークル「ラフゲームズ」がゲームマーケット2022春で発表し、当サイトの新作評価アンケートで7位。『ストライク』のようなダイスのぶつかり合いに加え、コロシアム内のいたるところに落ちたら即脱落の穴が空いていることでドラマチックな戦いが楽しめる。
はじめはモンスターのドラフトから。4種類のエリアに並んだモンスターカードを1枚ずつ取っていって、いずれかのエリアのモンスターカードがなくなったらバトルが始まる。そのエリアのボード(エリアによって穴の開き方が異なる)をセットし、各プレイヤーはそのエリアで戦えるモンスターを選ぶ。
モンスターカードにはどの地形で何面ダイスになるかが決められており、重複しなければ何枚でも出せる。どのエリアでもバランスよく戦えるようにドラフトしておこう。
バトルは、モンスターカードの番号が小さいものからダイスを投入し、穴から落ちなかったダイスのうち、最も数字の大きいモンスターが勝利する。ほかのプレイヤーは、自分のモンスターダイスとの差分だけダメージを受け、ライフが最後まで残っていたプレイヤーが勝者となる。
『ストライク』のように、他のダイスにぶつけて出目を変えたり、穴に落としたりできるところが熱いが、6~20面で5種類のダイスがあるところがポイント。6面ダイスは最大値は小さいが安定していて、ぶつけられてもびくともしない。一方、20面ダイスは最大値は大きいものの、転がりやすいのでよく穴に落ちる。6面ダイスに20面ダイスをぶつけると、たいてい20面ダイスのほうが跳ね返されて墓穴を掘ってしまう。
とはいえ、出目も転がり方もダイス運はある。ぎりぎりで穴に落ちず引っかかったり、棚からぼた餅で出目が急に良くなったりして、勝敗の行方は最後までわからない。そのままコロシアムになるユニークな六角形の収納箱、オールユニークというモンスターカードも見どころで、熱中して楽しめた。
モンスターコロシアム
ゲームデザイン:無界/イラスト:日本アニメ・マンガ専門学校
ラフゲームズ(2022年)
2~4人用/6歳以上/30~60分
通販:テンデイズゲームズ/アーチゲームズ/JELLY JELLY STORE
『ヴィレジャーズ:めぐる季節』日本語版、6月下旬発売
ホビージャパンは6月下旬、『ヴィレジャーズ:めぐる季節(Villagers: Shifting Seasons)』日本語版を発売する。ゲームデザイン&イラスト・H.ガールダー、1~5人用、10歳以上、30~60分、3300円(税込)。プレイスrには『ヴィレジャーズ』基本セットが必要。
さまざまな職業の村人を集めて村を発展させていくエンジンビルドゲームの拡張セット。自由に組み合わせて導入できる4つのモジュールと、1人ゲームモードが追加される。
「イベント」では、ゲームの準備段階で路上の山札の下に4枚のイベントを追加し、そのスタックが空になることで発動して、すべてのプレイヤーにボーナスのアクションや得点の機会を与える。7人の「特殊村人」はルールを曲げて強力な効果をもたらし、新スート「粘土」は4~5人のプレイ時間を長くしたり、「ぶどう」と入れ替えたりしてプレイできる。新しい村人タイプ「チーム」は村に追加の建築や食料のシンボルをもたらすが、きっちり代償も取られる。
1人ゲームモード「修道院」も入って、『ヴィレジャーズ』を遊びつくせる拡張セットとなっている。
内容物:カード 48枚、木製蜂トークン 1個、ルールブック