異世界アキンド(Different World Merchants)
高くないように見せかけて
武具、魔法薬、食材、宝石という4つの品物の隠された価値を、他のプレイヤーの行動をもとに推理しながら集めるワンラウンドワーカープレイスメントゲーム。ゲームマーケット2022春で遊飲チャンネルから発表された。
最初に1~10の価値カードがランダムに配られ、その中から1枚を自分が担当する品物に裏向きで置いてスタート。4種類のうち1種類だけは、自分だけ価値を知っている。順番にどれでも5つの品物を仕入れた状態でスタート。
手番にはワーカープレイスメントでアクションを行う。自分が見ていない品物の価値カードを確認する「女神像」「酒場」や2種類の品物間で価値カードを交換する「掲示板」、いずれかの品物に残りカードから1枚を追加する「質屋」などがある。アクションを行ってから、他のプレイヤーと品物を1つ交換し、1ラウンド(プレイヤー人数によって3~4手番ずつ)が終わったら、価値カードを公開して手持ちの品物を換金し、合計金額の最も多いプレイヤーが勝利。
手番数が少ない上に、価値を確認するアクションはすぐなくなるので、全部の価値を確かめることはできない。あとは他のプレイヤーが何を集めているかがヒントになる。そのため価値が高いとわかっていても、あからさまに集めると他の人も追随するだけでなく、価値を下げに来られるので控えめにしなければならない。最後どうなるか、蓋を開けてみてのお楽しみ。
1日目だけではあっけないという方に、この売上で再び仕入れて2日目(2ラウンド目)を行う追加ルールがある。売上が少なかった人も借金をして同じ数を仕入れることができ、借金は最後に返さなければならないが、1日目よりも流通量が増えてダイナミックな展開になる。
異世界アキンド
ゲームデザイン:フェイ/イラスト:Namiki
遊飲チャンネル&Wablues(2022年)
2~4人用/10歳以上/30~40分
通販:Wablues
2人用トリックテイキング『フォックスインザフォレスト』日本語版、7月3日発売
サニーバードは7月3日、『フォックスインザフォレスト(The Fox in the Forest)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:J.ビューゲル、イラスト:J.L.マイヤー、2人用、10歳以上、30分、2200円(税込)。
昨年日本語版が発売された『フォックスインザフォレスト:デュエット』(2人用協力トリックテイキングゲーム)から遡ること3年、2017年にフォックストロットゲームズ(アメリカ)から発売された作品。シュヴェアクラフト出版から発売されたドイツ語版でドイツ年間ゲーム大賞の推薦リストに選ばれているほか、ゴールデンギーク賞でカードゲーム部門と2人用ゲーム部門にノミネート、国際ゲーマーズ賞で2人用ゲーム部門にノミネートされている。
こちらは対戦型トリックテイキングゲームで、マストフォロー、切り札ありで13回のトリックテイキングを行い、獲得トリック数によって得点する。獲得トリックは0~3と、7~9が最も高く、手札を見て徹底して取らないか、ほどほどに取るかというコントロールが必要になる。
奇数には特殊効果があり、切り札を変えたりリードを奪ったりできる。何ゲームか行って合計21点で勝利。自分の得点を最大化しつつ、相手の得点を抑えるにはどうしたらよいか、駆け引きが楽しめる作品だ。