ダイスで暗証番号を出せ『コード破り』日本語版、8月上旬発売
数寄ゲームズは8月上旬、ダイスゲーム『コード破り(Code Knacker)』日本語版を発売した。ゲームデザイン:R.クニツィア、アートワーク:SEIMI、1~4人用、8歳以上、30分、2420円(税込)。
オリジナルは2007年、ラベンスバーガー社(ドイツ)から発売された作品。数寄ゲームズでは「名作小箱ゲームシリーズ第1弾」と位置づける。暗証番号をダイスで出してお宝を獲得するダイスゲーム。
手番には5個のダイスを振って、1個以上キープして振り直す。お宝タイルの数字が出たら赤チップを置き、5つ全てに赤チップを置いた状態で振り直しをやめたらそのお宝タイルを獲得できる。置ききれなかったお宝タイルは持ち越しとなり、次のプレイヤーにチャンスが回る。お宝タイルの数字が1つも出ないとバーストになってしまうため、中途半端なところでやめたくない、でも欲張るとバーストしてしまうというジレンマが楽しめる。
ダイスは1~5とマイクロチップの出目があり、マイクロチップは2個貯めるともう1手番できるところも、バーストしやすい誘惑となっている。お宝タイルが補充できなくなったとき、獲得したお宝タイルの得点の合計で勝敗を決める。
ドイツ語版からの変更点として、プレイ人数を6人までから4人までになり、ソロゲームに段階的な目標設定を加えている。
コード破り(Code Knacker / Knizia / 数寄ゲームズ, 2022)
バーストしないようにコントロールしつつお宝タイルにチップを配置してコンプリートを目指す。「マイクロチップ」でもう1手番できるので、うまくいけばずっと俺のターンもあるが、その割にコンプリートできずバーストということも pic.twitter.com/iFtRzs3he8— Table Games in the World / ボードゲームニュース (@hourei) September 26, 2022
イノシュピール’22に『ヘイヨー』ノミネート、日本人作品初
エッセン・シュピールを主催するフリードヘルム・メルツ社は8日、エッセン市と共同で、革新的なボードゲームを表彰するイノシュピール(innoSPIEL)2022のノミネート3タイトルを発表した。『ヘイヨー』が日本の作品としては初めてノミネートされている。
イノシュピールはボードゲームの市場が年々拡大し、1000タイトル以上の新作が発売される中、革新的なボードゲームに光を当て、信頼できるガイドとすると共に、品質と革新性に光を当てるねらいで、「金の羽根・模範ルール賞」に代わって2017年に設立された。ボードゲーム評論家、イベント主催者、ボードゲームショップ店長、ブロガーなど7人が選考し、これまで『マジックメイズ』『クールランニング』『壁をぬけて』『ルート』『スピニングアドベンチャー』が大賞に選ばれている。
今年は、アプリでカードを読み取って聞こえる音を使った謎解きゲーム『エコーズ』、ポップアップする木を使ってストーリーを進める『ワンダーブック』、そして同梱のマシーンでリズムを鳴らしながらカードをプレイする『ヘイヨー』がノミネートされた。大賞は10月のエッセン・シュピール会期内に発表される。
『ヘイヨー』は、ゲームマーケット2019秋にBrainBrainGamesから頒布された『ファイブラインズ』をリメイクして、オインクゲームズから2020年に国内発売、2021年に海外発売された。オインクゲームズは今年、『スカウト』がドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされており、ドイツでの注目度が高まっている。