チャレンジャーズ!(Challengers!)
TCG大会のような高揚感
デッキを構築しつつ1対1の対戦を同時進行で行うカードゲーム。オーストリア人コンビがデザインし、『リフトフォース』のワンモアタイムゲームズから昨年発売された。フランス年間ゲーム大賞で中級ゲーム部門に選ばれた。TCGの大会に出ているような高揚感が味わえる。
テーブルの四隅にマットを置き、1回戦ごとに大会プランカードに指示されたマットのところに移動する。何人でプレイしても7回戦を行い(奇数の場合はボットが入る)、成績優秀者2名で決勝戦を行う。
各回を始める前に、指定された山札から5枚カードを引いて、その中から1~2枚のカードを自分のデッキに入れる。その後、不要なカードを何枚でも廃棄してよい。最初のデッキはみんな同じだが、何を引いて、何を入れるかで少しずつデッキの特性が出てくる。
デッキを組んだらシャッフルし、どちらかのプレイヤーが1枚出し、フラグを置いてスタート。相手はカードを1枚ずつめくっていって、戦力が同等以上になったらフラグを奪える。カードには基本戦力があり、それに特殊効果によって足されることもある。
フラグを奪われたらそれまでのカードは横に移動させ、攻守交替して、今度はフラグを奪われたプレイヤーがカードをめくっていく。戦力が同等以上になったらまた交替。これを繰り返し、相手のデッキが切らすか、横に移動したカードの種類が7種類にすれば勝ちとなる。
きわめてシンプルなデュエルだが、デッキの特性と、カードが出る順番によって勝敗が変わり、1回戦5分くらいでエキサイティングな展開が楽しめる。トリッキーなカードを連発するもよし、基本戦力の強いカードを入れて押しまくるもよし。
勝った方はトロフィーをもらい、それぞれ次のマットへ移動する。このトロフィーや、カード効果で手に入るチップの勝利点で成績優秀者を決める。最後は上位2名による決勝戦。7回戦で磨きあげてきたデッキをぶつけあう。他のプレイヤーが「俺はあのカードで負けた」などと解説しながら観戦に回るのも決勝戦を盛り上げる。
6テーマセット・75種類・300枚以上のカードはどれも効果がシンプルで(効果がないものも)、強さ比べが盛り上がる。毎回1テーマセットを抜くのでリプレイ性も保証。多人数を2人単位で分割するというアイデアにより、独特なプレイ感を生み出したイノベーティブな作品だ。
Challengers!
ゲームデザイン:J.クレンナー&M.スラヴィチェック/イラスト:J.ハーヴェイ
ワンモアタイムゲームズ(2022年)
1~8人用/8歳以上/45分
チャレンジャーズ!(Challengers! / Krenner&Slawitscheck / 1 More Time Games, 2022)
4勝で決勝進出ならず。地味目のキャラクターでも組み合わせとめくり順次第で普通に戦えるのがいい pic.twitter.com/JoW6rYEM7C— Table Games in the World / ボードゲームニュース (@hourei) March 11, 2025
沖縄宜野湾にボードゲームショップ「ほたる屋」3月21日オープン
沖縄・宜野湾市に3月21日、ボードゲームショップ「ほたる屋」がオープンする。宜野湾市役所前バス停徒歩1分、月木金15:00~24:00、土日祝11:00~24:00、火水休。
普天間飛行場すぐそばで、沖縄県最大級の販売スペースと、ゆったり遊べる36席のプレイスペースを備えたショップ。赤と白を基調としたスペースで100種類のボードゲームが夜遅くまで遊べる。料金はフリータイム2000円でクーポンやキャンぺーン割引あり。飲食持ち込み可。
店主の上間氏が「好きなことをずっと続けられるように」と開いた。店名には夏の夜にほたるを見に行くように、たくさんの人が集まるお店になりますようにという思いが込められている。
今後はトリックテイキン会やレディースデイのほか、お客様の要望に応じてイベントを開催していくという。