エッセン国際ゲーム祭、新作の評価
世界最大のボードゲームイベントであるエッセン国際ゲーム祭(Spiel ’03)が、10月23日から4日間に渡って開催されました。ドイツのゲーム専門誌「フェアプレイ」は毎年恒例の現地アンケートを行い、その結果を発表しました。ゲームサイトGames
We Playではこの集計をもとに、ドイツのメーカーと個人メーカーに分けてリストアップしており、主なメーカーの動向はこちらで探ることができます。
アレアのプエルトリコ・カードゲーム、サンフアンが2年前からのフィーバーを受けてトップ。発売前にオンラインサイトBrettspielweltで公開されたインシュ、アッティカも上位に入りました。ゲームデザイナーコンテストからスカウトされたマヤも注目度が高い模様。デザイナーとしては、看板娘でメジャーとして認知されつつある異色のデザイナー、フリードマン・フリーゼの作品が3作も入っています。
2月に行われるニュルンベルクおもちゃ見本市と比べ、エッセン国際ゲーム祭は中小企業が活躍する傾向が強いですが、その中から評価を固めてメジャーメーカーに発展する企業が生まれていくことが期待されます。(Fairplay)
【フェアプレイ誌主催スカウト評価】
1.サンフアン(San Juan, A.Seyfarth, alea) 78/1.78
2.インシュ(Yinsh, K.Burm, Don&Co) 64/1.80
3.マヤ(Maya, B.Eisenstein Abacus) 116/1.80
4.フレッシュ・フィッシュ(Fresh Fish, F.Friese, Plenary Games) 53/1.91
5.鉄道ダイス(Railroad Dice,J.Kappe, Wassertal ) 50/2.02
6.アッティカ(Attika, M-A.C.Merkle, Hans im Glueck) 192/2.12
7.暗闇のフロア(Finstere Flore, F.Friese, 2F-Spiele) 140/2.12
8.ルドフィール(Lidoviel, F.Friese, Drubberholz) 65/2.20
9.魔法の剣とドラゴン(Zauberschwert & Drachenei, J.Schwinghammer Adlung) 59/2.20
10.フォイリオ(Feurio, H.Glumpler, Erlkonig) 71/2.25
(右側の数字は得票数-50票以上/評価-1最高〜5最低の平均)
ゲームズ100は「ニューイングランド」
アメリカのゲーム雑誌「ゲームズ・マガジン」は2004年のベストゲームを選んだ「ゲームズ100」を選出し、ゲーム・オブ・ジ・イヤーをはじめ10部門についてベストゲームを発表しました。ドイツでは年間大賞ノミネートもされないばかりかドイツゲーム賞でも8位どまりだったニューイングランド。アメリカ版も発売されて知名度が高まったばかりでなく、アメリカが舞台のテーマ設定や、戦略性の高さがアメリカ人の心を捉えた模様です。ほかの部門についても、ドイツのゲーム賞とは趣向の異なる幅広いラインナップとなっています。(Funagain Games)
【ゲームズ100 2004】
ゲームオブジイヤー:ニューイングランド(New England, A.R.Moon & A.Weissblum)
アブストラクト戦略ゲーム:クランス(Clans, L.Colovini)
上級戦略ゲーム:ワイルドライフ(Wildlife, W.Kramer)
ファミリーゲームアイムザボス(I’m the Boss, S.Sackson)
ファミリーカードゲーム:クイーンズネックレス(Queen’s Necklace, B.Cathala & B.Faidutti)
2人カードゲーム:バルーンカップ(Ballon Cup, S.Glenn)
ファミリー戦略ゲーム:ズーシム(ZooSim, C.v.Moorsel)
歴史シュミレーションゲーム:ハンマー・オブ・スコット(Hammer of the Scotts)
パズル:川渡り(River Crossing)
パーティーゲーム:ディブズ(Dibs)
ワードゲーム:クロスワード・ピラミッド(Crossword Pyramids)