ゲームデータベース、ついに始動
登録ゲーム件数は現在360タイトル以上。各ゲームについて原題から受賞歴まで24項目のデータと、総合評価・サブ評価など14項目の評価が並び、好きな項目を閲覧できます。評価は初期の偏った評価でも乱高下しない「ベイズ推定法」で安心。
また、ユーザー登録を行うと入力も行ったり、見たい情報だけをカスタマイズしたり、自分の所有ゲームや評価を公開してちょっとしたホームページにもできるようになっています。ボードゲームギーク(Boardgamegeek)のシステムがモデルになっているとのこと。データベース運営のメーリングリストもあり、ユーザー登録することで、よりよいデータベースを作るための意見交換に参加することができます。
ユーザーとして登録した場合ログインのセキュリティーが厳しく、ファイアウォールなど解除しなければいけない場合があるのと、スクロールを少なくするためにページが多くなっているのでナローバンドで見るにはかなり時間がかかるという欠点がありますが、行き届いたデザインと豊富なデータ項目はよく練りこまれており、あとはデータ入力を待つばかりという段階です。
1年に300タイトル以上発売されている今日、データ入力は決して1人や2人ではできません。みんなでつくる皆のためのデータベース、皆さんも参加してみませんか? これで日本でも本格的なデータベース化が始まることになりそうです。(play:game)
七つの印、シュピールグートを受賞
シュピールグート賞はドイツ年間ゲーム大賞と同様、メーカー・ショップ関係者を除くさまざまな分野から選ばれた「子どもの遊びと玩具審議会」がテストとディスカッションの末選出するもので、50年近い伝統ある賞です。基本的にデザイン・素材重視で幼児向けの木製玩具が多く選ばれる傾向にあります。ボードゲームではハバ、ドライマギアなどの子どもゲームメーカーが受賞しており、アミーゴもココタキで受賞したばかりですが、大人向けのカードゲームというのは珍しいケースです。
七つの印はシュテファン・ドーラ氏によるトリックテイキングゲーム(全員1枚ずつカードを出し、一番強いカードを出した人が総取りするというタイプのカードゲーム)。このゲームでは予め宣言した色のカードを集めることを目指しますが、1人お邪魔者のプレイヤーが邪魔に専念するので思ったように取れません。日本ではメビウスから日本語訳つき(2200円)で国内販売され、好評を博しています。
ドイツではスカートをはじめとして無数のトリックテイキングゲームがありますが、その中のひとつが重要な賞を受賞したことは、トリックテイキング文化が根強いことを示すと共に、これをドイツ外に広めようという意思がはたらいたのかもしれません。近いうちにロゴ入り版が日本に入ってくることになりそうです。(Amigo)
→ゲーム紹介:名古屋EJF・メビウス・The table game which plays happily
→シュピールグート:日本窓口・ドイツ本サイト・今月のボードゲームコーナー