ドイツカードゲーム賞は「コロレット」
ドイツのゲーム専門誌「フェアプレイ」は毎年恒例となったカードゲームだけを対象としたアワード「アラカルト(a la carte)」を発表しました。30名以上のゲーム専門家が選んだ1位はコロレット。年間大賞(ノミネート)、ドイツゲーム賞(9位)に続きドイツ3賞を制覇しました。ミヒャエル・シャハトの手軽で悩ましいカードゲームで、国内外で評判がよかったものですが、この受賞で名実ともに今年のベストカードゲームということができそうです。2位もドイツ両賞に入っている宝石商、3位には他賞を受けていないヨーロッパツアーが入りました。4位以降の詳細はSpielboxから報じられました。(Gamas We Play)
【アラカルト・ドイツカードゲーム賞】
1位 コロレット(Coloretto, M.Schacht, Abacus)
2位 宝石商(Edel, Stein & Reich, R.Staupe, alea)
3位 ヨーロッパツアー(Europa Tour, A.R.Moon&A.Weissbrum, Schmidt)
4位 カナル・グランデ(Canal Grande, A.R.Moon,A.Weissbrum, Adlung)
5位 ジキル博士とハイド氏(Dr. Jekyll & Mr. Hyde, W.Werner, Bambus)
6位 ギロチン(Guillotine, P.Peterson, Amigo)
7位 バルーンカップ(Ballon Cup, S.Glenn, Kosmos)
8位 ムガル(Mogul, M.Schacht, Timbuktu)
9位 太っちょカーズ(Fette Autos, H.Glumpler, Erkonig)
10位 指輪物語・決闘(Der Herr der Ringe – Das Duell, P.Neugebauer, Kosmos)
年間ゲーム大賞、選考方法かわる
ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)選考委員会は29日、新たな若い審査員2名の参加と選考方法の変更を発表しました。
新たに加わったのはフリージャーナリストのシュテファン・ドゥックシュ氏(Stefan Ducksch, 36)と、ラジオジャーナリストのベルンハルト・レーライン氏(Bernhard Loehlein, 38)の2人で、これで審査員は合計12名となりました。ほかの審査員が50歳前後なので若い審査員の感性が選考にどう影響するか見ものとなります。また、年間子どもゲーム大賞の審査員も新しくなりました。
選考方法は来年から、5月にノミネート5作を発表し、6月にその中から大賞を発表するという形式になります。1999年から行われていたノミネートと最終ノミネートという2段階選抜はなくなりました。これに代わって、ゲーム数を限らずに幅広く集めた推薦ゲームリスト(Empfehlungsliste)が発表されます。
審査委員会はこの推薦ゲームリストについて、幅広い層の購買・選択を助けるとしていますが、その背景には、10作品前後のノミネートリストに入るかどうかで売り上げが大きく変わる不公平感を解消すると共に、ベストゲームの数を絞ることで年間大賞の意義を強く打ち出すという2つの意図があるものと見られます。実質上、ノミネート5作品に入るかどうかという厳しい競争がメーカーやデザイナーに課されています。(Spiel des Jahres)