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街から逃がすな!『クリプティッド:都市伝説』日本語版、3月16日発売

Cryptid-Urban-LegendsJピチカートデザインは3月16日、「JELLY JELLY GAMES」のレーベルで『クリプティッド 都市伝説(Cryptid: Urban Legends)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・H.ダンカン&R.ビーバーズ、イラスト・K.モリヤ、2人用、14歳以上、20~40分、2750円(税込)。

昨年のドイツ年間エキスパートゲーム賞にノミネートされた推理ゲームの2人専用バージョン。オスプレイゲームズ(イギリス)から昨年春に発売された。街から逃亡しようとする未確認生物(クリプティッド)とセンサーを駆使して発見しようとする科学者が対戦する。

ゲームボードはなく、中央に並んだカードが舞台になる。またボードゲーム版と異なり、特定の場所にクリプティッドが潜んでいるのではなく、毎回異なる場所に潜んでいる可能性がある。

手番には交互にカードをプレイしてセンサーを移動し、その後でクリプティッド役のプレイヤーがセンサーの数か色の組み合わせを宣言し、隣接するセンサーがその条件に一致するカードすべてに存在カウンターを置く(それらの街区にクリプティッドがいる可能性を示す)。

街は左右に広がっていき、7枚になったときに両端のカードに存在カウンターを置けたらクリプティッドの勝利。その前に配置できる存在カウンターが1個以下になったら科学者の勝利となる。

可能性を広げつつ、両端のセンサー条件を揃えようとするクリプティッド役と、センサーを散らして可能性を消していく科学者役。手札からセンサーをどう動かせば勝てるのか考える駆け引きと先読みのパズルゲームだ。

Cryptid-Urban-Legends
(写真は英語版)

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おえかきネハンズ(Draw Nirvana Scene)

みんなで作るありがたい絵図

oekakinehanzu

2月15日はお釈迦様の命日である。臨終の様子は「涅槃図」としてあちこちのお寺で掲げられ、供養されている。沙羅双樹の間に横たわったお釈迦様の周囲には、他界を悲しむ多くの弟子たち、神様、菩薩、動物や虫に至るまで数多く描かれている。

その涅槃図をお絵かきゲームにしたのがこの作品。対戦モードと協力モードがあり、いずれもいくつかのお題がすべて成り立つようにお釈迦様の周囲に登場人物や動物を描き込んでいく。

協力ゲームでは、はじめに今回のお題がランダムに生成される。お題は「摩耶夫人はお釈迦様の上部」「トラとヒョウが隣接」「お釈迦様の右に沙羅樹が5本以上」などで、単独ではそれほど難しくない。

4枚のシートを1枚ずつ担当し、お題を確認したら毎ラウンド4枚の衆生カードから各自1枚を選んで自分のシートに描く。菩薩や神様は描きやすいようアイコン化されている。全部のカードを描いた後シートを集め、お題を1つ1つ確認して全部クリアできていれば成功。

お題や衆生カードの出方によって、即失敗になる可能性もあり油断できない。しかしそれよりもやってみてわかったのは、衆生が多いために描くのに夢中になり、お題をうっかり忘れてしまうことだ。1枚の衆生カードで複数描くことも多く、「十二支がいる」というお題では、後で確認したら馬が抜けていた。

写真で定規を当てているのは、「つばめよりもすずめの方がお釈迦様の近くにいる」というお題の確認。先に描いたすずめがかなり遠くにあったため、つばめをめいっぱい遠くに描いたが、判定の結果数ミリ差で失敗。

しかしみんなで作った涅槃図はそれぞれの個性が出ていて味わい深く、ありがたみがあった。

おえかきネハンズ
ゲームデザイン:向井真人、イラスト:さめ、吾妻まいか、南條成美、古川リョーヤ、前川ユウ、三上鮎子
ようがくじ不二の会(2023年)
1~10人用/10歳以上/30~60分