ヒッポダイスデザイナーコンテスト2008
新人ボードゲームデザイナーの登竜門となっているヒッポダイスデザイナーコンテストの結果が3月7日に発表された。20回目の記念となる今年も数多くの作品が応募され、主要ボードゲームメーカーの編集者が3ヶ月にわたって審査した結果は以下の通り。
1位のリースケ氏は『晴れたらいいね(Wind und Wetter、2007)』、『インカの黄金(Das Gold der Inka、2005)』の作者。イラストレーターとしては『ノートルダム』、『ドラゴンイヤー』、『明王朝』などを担当している。『アゴラ』は古代アテネの市場を舞台に、記念碑の建立と弁論術を競うゲームで、少ない自分のコマで効果的なアクションを選べるかが勝負になるという。
今年は決勝に残った6人のうち4人がドイツ人で、外国人が躍進した数年前からみるとドイツ人が多くを占めた。
【ヒッポダイスデザイナーコンテスト2008】
1位:H.リースケ(ドイツ)『アゴラ(Agora)』
2位:A.シュテディング(ドイツ)『フィレンツェの建築士(Architekten von Florenz)』
3位:A.シーガート(アメリカ)『テンボ(Tembo)』
キッズゲーム特別賞:K.ヒーゼ(ドイツ)『エルフィ(Elfi)』
夕べを満たす特別賞:A.レーティネン、J.リナネン(フィンランド)『クツコ(Cuzco)』
・Hippodice Spieleclub:Spieleautoren-Wettbewerb 2008(PDF)
『順風満帆』を5人で
アクションカードの選択で、場に残っているカードだけでなくほかの人が取ったカードをお金で取り合うところが熱い『順風満帆』。シュピールボックス2008年1号に5人で遊べるヴァリアント(C.コンラート考案)が掲載されている。追加の用具などはなく、以下のルールに変更するだけ。時間もさほど延びないという。
・船団は毎回大きい船4、小さい船4
・アクションカードを5枚引く。その際同じ山からは3枚まで
・ゲーム終了となる勝利点は50点以上、または4隻以上で40点以上
ドイツゲームにはコンポーネントやシステムの都合でプレイ人数が4人までに設定されているゲームが多い。でもゲームサークルなどでは5人になることもよくあるので、「遊びたいんだけど、4人までなんだよね」と残念に思っていた方に朗報だ。ルールに書き足しておこう。