SPIEL’07閉幕
世界最大のボードゲームイベントであるエッセン国際ゲーム祭SPIEL’07が10月18〜21日の4日間にわたって開催された。
今年25回という節目を迎えるこの催しは、主催のフリードヘルム・メルツ社によると入場者数は148,000人と微減だったものの、出展が30カ国から758団体、新作が約500タイトルと新記録を樹立。盛況ぶりは全く衰えていない。来年の会期は10月23〜26日。
毎年会場でリアルタイムの人気投票を行っている『フェアプレイ』スカウトアクションは、今年から結果を毎日ブログで即日発表。最終日の結果は以下のようになった(50票以上、数字は平均)。1位は、6年ぶりに新作を発表したK.H.シュミールの『護民官』。
このリストで上位に入ったゲームは、翌年のドイツ年間ゲーム大賞やドイツゲーム賞に入賞するものが多いので注目される。各ゲームの概要についてはエッセン新作情報参照。
1位 護民官(K.H.シュミール / ハイデルベルガー) 1.6
2位 アグリコラ(U.ローゼンベルク / ルックアウト) 1,7
3位 ハンブルグム(W.ゲルツ / エガート) 2,0
4位 キューバ(M.リーネック、S.シュタドラー / エガート) 2,0
5位 順風満帆(T.ランズフォークト / ファランクス) 2,1
6位 ドラゴンイヤー(S.フェルト / アレア) 2,2
7位 キングスブルク(A.チャルベジオ / L.イエナコ / トルアント) 2,3
8位 いかさま師(F.フリーゼ / 2F) 2,3
9位 ダージリング(G.ブルクハルト / アバクス) 2,4
10位 アミティス(C.デマージ / イスタリ) 2,4
日本から出展したヤポンブランドは、ゲームマーケットで発表された作品や伝統ゲームを出品。『ルールの達人』や『落水邸物語』などが好評だったようだ。
・Fairplay Online: Scoutaktion 2007 – Das Endergebnis
・Spielbox Online: Erfolgreiche Bilanz der Spieltage
・ヤポンブランドブログ:速報エッセンシュピール’07
スペイン年間ゲーム大賞2007ノミネート発表
スペイン年間ゲーム大賞審査委員会は13日、今年の大賞ノミネート6タイトルを発表した。
国内で昨年の10月1日から今年の9月30日までに出版・発売されたゲームが対象で、箱も含めスペイン語またはスペインの公用語であることが条件。50名ほどの審査委員の投票によって上位5位がノミネート作となる。
過去の受賞作は第1回(2005)に『チケットトゥライド』、第2回(2006)に『ロストシティ』。
大賞は、最終選考委員5名が議論を行って決定し、11月22日にバルセロナで開催される第3回スペインボードゲーム大会で発表される。
今年のノミネート作は『ボーナンザ』(Bohnanza)、『ケイラス』(Caylus)、『ハイブ』(Hive)、『大聖堂』(Los Pilares de la Tierra)、『フィレンツェの匠』(Príncipes de Florencia)、『プエルトリコ』(Puerto Rico)。ドイツゲーム賞が3作含まれるなど、いずれも高い評価を得ているボードゲームばかり。これだけのゲームが1年の間に発売されているということは、スペインのボードゲーム熱が急速に高まっていることを示している。
・Premio Juego de Mesa del año en España:Finalistas JdA 2007