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ニューヨークトイフェア

ドイツ市場に比べればまだまだ及ばないものの,アメリカのファミリー系ボードゲームも勢いを増してきた感じがする。とはいえ、デザイナー名が明示されていないゲームには信頼をおきにくい。というわけで、注目されるのは入手が難しかった絶版ものと、ドイツゲーム界でも名を知られたデザイナーの新作ということになる。

絶版リメイクではクニツィアのハニーベアーとラー。ハニーベアーはフェイス2フェイスだから、日本語訳が付くだろう。新作ではクニツィアのポイズン、百獣の王、ダブルオアナッシング。

とここまで書いて気がついた。クニツィア多すぎ! リメイク新作あわせて12タイトルもあった。アメリカ在住のムーン(6タイトル)が遠く及ばないとは、これはどうしたことか。チグリス&ユーフラテスとフィレンツェの匠がいまだ根強い(ボードゲームギーク Top50)ことから、クニツィアはドイツ人よりもアメリカ人に受けるのかもしれない。「クニツィアめ?」とか皆で言いながら。

このあたりアメリカは、フリークによって市場が牽引されているのを強く感じる。さすが総人口2億8千万の国、フリークだけでもその数は尋常ではない。

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ニューヨークトイフェア、米メーカーの動向

米 ニューヨークトイフェア 2月20日から4日間にわたってニューヨークトイフェアが開催されました。ニュルンベルクと同様、おもちゃ全般を扱うトイフェアでボードゲームのメーカーは少数ですが、デザイナーゲームは盛況でドイツ市場には入らないアメリカメーカーの動向を知ることができます。

 昨年と比べ、ドイツゲームをそのまま英語版にしたものよりも、独自に開発したゲームが目立つようになりました。その中にはムーンやクニツィアなどの有名デザイナーも見られます。これらのゲームが、ドイツ原産に対して善戦するかが、アメリカゲーム産業の今後の鍵となりそうです(リンクはGamewireの写真画像、は注目作)。(Gamefest



・フェイス2フェイスゲームズ
ウォリアーズドラゴンホーズアイスクリーム(Ice Cream、3月上旬)、ラインレンダー(Rheinlander、6月)、ウィザーズブルウ(Wizard’s Brew、11月)、ロイヤルターフ(Royal Turf、9月)、ドラゴンの宝(Dragon’s Secret、11月)、ハニーベアー(Honeybears、11月)、ジェネシス(Genesis、11月)
・デイズ・オブ・ワンダー
乗車券・ヨーロッパ(Ticket to Ride – Europe 、3月末)、キャメロットの影(Shadows Over Camelot、5月末)
・R&Rゲームズ
君がおバカさん(You Must be an Idiot!、クイズの答えを聞いておバカさんは誰かを当てるパーティーゲーム、4月下旬)、スケッチワード(Sketchword、単語を作って絵を描くコミュニケーションゲーム、4月下旬)
・リオグランデ
トーレスティカル(以上アバクス)、ペトリに栄光あれ(Gone Fishing!-Petri Heil!)、、80日間世界一周(以上コスモス)、グラシアスオーストラリア(以上ラベンス)、皇帝の影(ハンス)、電力会社・イタリア&フランス(10月)、メディチ(新しいイラスト版)、カルカソンヌ・ディスカバリー(10月)、スティーブンソンロケット・アメリカ(Stephensons Rocket、年内)、グローリア・ムンディ(Gloria Mundi、M.セリンカー&J.エルンストの新作)、プエルトリコ新拡張(6人までプレイ可に+α、10月)
・アスモデー
シャルルの進化(Sharur Evolutions、プレイ時間90分の進化ゲーム、10月)、神々の時代(The Age of Gods、プレイ時間90分の中世ファンタジーゲーム、年末)、名誉の遊歩道(Mall of Horror、プレイ時間50分のホラーゲーム、8月)
・イーグルゲームズ
クルーゼル(Cluzzle、パーティーゲーム)、帝国の征服(Conquest of the Empire、ワレスの同タイトルStruggle of Empiresのルールも付属、5月)、トリビアカジノ(Trivia Casino、正解者を賭けるパーティーゲーム、6月)、S.マイヤーのパイレーツ・ボードゲーム(Sid Meier’s Pirates! – The Boardgame、7月)、レイルロード・タイクーン(Railroad Tycoon、ワレスの蒸気の時代をベースにした鉄道ゲーム、8月)、発見の時代(Age of Discovery、帝国の時代3のリネーム、10月)、アメリカ市民戦争2(The American Civil War II、2005)
・メイフェアゲームズ
カタン3Dバージョン(木箱に入った豪華版)、アマゾン(4月)、カンダミール(以上コスモス)、ポンペイ(アミーゴ、秋)、オリエント(3月)、ワードジャム(以上ダビンチ)、王の谷(Valley of the Kings、秋か冬)
・プレイルーム
ストラタジェム(StrataGem、カードの組み合わせでポイントを稼ぐゲーム、2月末)、キティー・カオス(Kitty Chaos、子ネコのレースゲーム、4月)、シッティングダックギャラリー(Sitting Ducks Gallery、カモ撃ちのカードゲーム、4月)、百獣の王(King of the Beasts、王様を投票で決めるクニツィアのゲーム、4〜5月)、トップドッグ(Top Dogs、犬のそりすべりレース、6月)、コスミックカウ(Cosmic Cows、2人用ダイスゲーム、6月)、ポイズン(Poison、薬を混ぜるクニツィアのゲーム、7月)、タブララサ(クニツィアのカードゲームのリメイク、来年)
・エデュケーショナル・インサイト
トラベルブロックス(6月)
・カードチェス・インターナショナル
ポンペイ(まもなく)、水のオランダ(5月)
・ユーバープレイ
安く買って高く売る(Buy Low, Sell High、3月)、フォーセール(3月)、チャイナ(アバクス、3月)、ラー(アレア版とほぼ同じ、春)、ダブル・オア・ナッシング(クニツィアのレースゲーム、夏)、ハリウッド(年末)
・シンプリー・ファン
ドライブ(Drive、ワイスブルムの子どもゲーム)、何か魚っぽい(Somethin’ Fishy、カイピラニアのリメイク)、ポットのおなか(Pot Bellies、トイバーの子どもゲーム)、七つの印
・アイデンティティ・ゲームズ
天使と悪魔(Angels and Demons、アルゴの続編積み上げゲーム)、ネコとネズミ(子ども用2人ゲーム)
・アウト・オブ・ザ・ボックス
ワラモッピ(Wallamoppi、5秒以内にコマを積み上げるアクションゲーム)、ヨーロッパ10日間(ヨーロッパツアーを手直し)、ペッパー(Pepper、中央のボールにカードを投げ込むゲーム)