2007年の新作を振り返る
年末も迫り、今年のベストゲームを振り返る動きがサイトで見られる。
まずは『テーベの東(Jenseits von Theben)』。ドイツのゲーム専門誌『フェアプレイ』編集部6名のうち2名がマイゲーム・オブ・ザ・イヤーに挙げており、水道橋のボードゲームショップ・メビウスのメビウスママさんと高円寺のボードゲームショップ・すごろくやの店長さんが一番に挙げる。先日行われた「日本版The One Hundred 2007」でも新作の中では最上位になった。ドイツゲーム賞では9位止まりだったがインパクトの強さで記憶に残るゲームとなっているようだ。
次には『大聖堂(Die Säulen der Erde)』。世界のゲーム賞の受賞数は今年1番のフリークゲーム、メビウスの店長・メビウスおやじさんはこちらを挙げ、『フェアプレイ』誌からも1人挙げている。そして『ノートルダム(Notre Dame)』と『ヴァイキング(Wikinger)』。この2作は『フェアプレイ』誌の評価が高く、「ベスト2人ゲーム」「トップ戦略ゲーム」に挙げる人もいる。以上3作はドイツゲーム賞で上位3位を占めており、異論は少ないだろう。
『フェアプレイ』誌が得意とするカードゲーム部門では6人中3人が『ケイラス・マグナカルタ(Caylus Magna Carta)』を挙げ、アラカルト・カードゲーム賞の結果と一致した。
年末の機会に、今年のベストゲームを振り返ってみてはいかがだろうか。なお、ボードゲームランドでは今月末まで2人ゲーム賞の投票を受け付けているので投票してみよう。
・メビウスママのひとりごと:ゲーム屋が評価する今年のゲーム
・Fairplay Online: Fairplay-Jahresbilanz
スペイン年間ゲーム大賞2007は『大聖堂』
スペイン年間ゲーム大賞審査委員会は22日、10月に発表していたノミネートリストから今年の大賞を選出した。『チケットトゥライド』、『ロストシティ』に続く3回目の大賞に選ばれたのは『大聖堂(スペインの原題でLos Pilares de la Tierra)』。
大賞はバルセロナで開かれた第3回ゲーム祭(III Encuentros de Juegos de Mesa 2007 en Barcelona )で発表された。『大聖堂』はこれでドイツゲーム賞、オーストリアゲーム賞(エクスパートゲーム部門)、ゲーム100選、ノルウェー年間ゲーム大賞と並んで5冠を達成した。ノミネート入りした3賞も含め、今年世界で一番評価されたボードゲームといえるだろう。
この人気を受けて、現版の発売元コスモス社は6人まで遊べるほか、職人・特権・イベントを加えた拡張セットを発売、またドイツのボードゲーム専門誌『シュピールボックス』も最新号で職人カードを付録にしている。
・JdA 2007: Los Pilares de la Tierra
・TGW:スペイン年間ゲーム大賞2007ノミネート発表