学研トイズ解散、エンブレインは継続
『こどもMBA』などを手がける学研トイズ(東京都大田区)は、地球儀「スマートグローブ」の問題の責任を取って今年3月末で解散することを発表した。
同社はこどもMBAシリーズ、『アルゴ』や『テンプラス』などのエンブレインシリーズ、脳力活性シリーズなど多数のボードゲーム・カードゲームを扱っているが、関係者によると文具・書店ルートではこれまで通り流通する見通しであるという。最新の計算ゲーム『マスビルダー』も現在書店などで入手可(→Amazon:頭のよくなるゲーム マスビルダー)。
解散の原因となった地球儀「スマートグローブ」は音声ガイド付きの地球儀として昨年発売され、1万個を売り上げた。この中で台湾が中国領になっていたことから苦情が相次ぎ、当初はメモを添付するなどしていたが販売中止。無償返却を受け付けるだけでなく解散にまで至ることになった。学研トイズでは、この製品が中国で生産されたため「表記を変更しないと日本への輸出を認めない」という中国政府の指示に従わざるを得なかったとしている。
・学研トイズ:解散に関するお知らせ(PDF)
・ZAKZAK:学研地球儀、中国圧力に屈す…台湾を「台湾島」表記
・産経ニュース:「台湾島」地球儀 学研に苦情多数 タカラトミーも販売中止に
日本ボードゲーム大賞2007発表
NPO法人ゆうもあは、昨年の暮れから行われた日本ボードゲーム大賞2007の投票結果を発表した。今年の大賞に選ばれたのは『ズーロレット(海外ゲーム・入門者部門)』、『大聖堂(海外ゲーム・フリーク部門)』、『ブルサ(国産ゲーム部門)』、『カエルの飛び込み大会(子どもゲーム部門)』。投票者は379名だった。
今年は海外ゲーム・入門者部門と子どもゲーム部門の2部門で、ゆうもあゲーム会と全国のサークルのアンケート調査に基づき、人気が高かったゲームがノミネートされた。一方、海外ゲーム・フリーク部門と国産ゲーム部門はノミネートを行わず、それぞれ189タイトル、33タイトルの新作リストをつけてそのまま投票にかけられた。また、今年から国産ゲーム部門は日本で最初に発売されたゲームに限定され、『ごきぶりポーカー』などの海外がオリジナルの日本語版は除外されている。
『ズーロレット』はドイツ年間ゲーム大賞受賞作、『大聖堂』はドイツゲーム賞ほか四冠、『カエルの飛び込み大会』はドイツ年間キッズゲーム大賞ノミネート作品と、海外で高い評価を得たゲームが再評価されたかたち。『ブルサ』は株式投資ゲームで、2位の『ごいた』を大きく引き離した。
・ゆうもあ:日本ボードゲーム大賞2007発表!